ジョン

女と男のいる舗道のジョンのレビュー・感想・評価

女と男のいる舗道(1962年製作の映画)
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珍しくアンナカリーナの表情が豊かで手で身長を測るシーンやダンスのシーンがキュートだった。ゴダールのアンナ愛が伝わってきた。会話は相変わらず小難しい話が多いが哲学的な言葉が多く、綺麗で美しい。でもナナは楽観的で割と薄っぺらいところがあるので響いてないところが何とも言えない。でもこれがゴダール、またはフランス映画の魅力だと思う。
スピルバーグやタランティーノが面白いのは当たり前でこのような哲学的で静かな映画にこそ面白さを見出すことが私の人生に必要かもしれない。ゴダール作品にはストーリーの中に映画の要素が入ってるものが多く、常に映画とはどういうものかを描き続けており、映像作品としての映画を真っ直ぐ捉えている。ゴダール映画こそ映画のど真ん中なんじゃないかと最近思い始めている。
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