巨匠ゴダール作品記念すべき視聴一本目。すごいものを観た。娼婦×哲学の割に簡単な作りの話な筈なのに、引用される哲学や主人公ナナのオプティミズムのせいか信じられないぐらいの濃度と洒脱さという二律背反な要素が混在してしまうとんでも作品。オチだけを覗くと同国の文豪カミュが提示した不条理さのソレでしかないものの、物語自体の軽快さにも助けられしっかりとエンタメ映画になっちゃてる。格式高いけど!11章が最も痺れる部分であって、この映画のハイライトと謳っても遜色のないパートに感じた。人生を通して何度も鑑賞する映画になりそうな・・・やっぱタバコが吸いたくなる作品は当たり作品多いよホンマに