笑いのない「仮面ノリダー」って感じ。昭和っぽいチープさを敢えて滲み出そうとしてんだかしてないんだか。
オープニングのカーアクション、多摩ナンバーが見えた途端に、ああ多摩でロケしてんのね、となんだか興醒めしてしまった。
血飛沫ブシャーでオリジナリティを自己主張し、プラーナ、オーグメント、パリハライズと「シン」っぽさは散りばめてはいるが、全部魂胆が見え見えに感じてしまう。
優しすぎる仮面ライダーというのも何を目指しているのか伝わってこないし、最後はなんなのこの自己犠牲合戦。
浜辺美波はいくら憎まれ口たたいても生来の性格の良さが隠せず、残念ながら力不足。
みんなもうちょっと役柄を楽しんで演ってほしい。その意味でハチオーグ西野七瀬の「あらら、こんなもので私が⁈」はなかなかよかったし、サソリオーグ長澤まさみはいつまででも観ていたかった。それだけ。