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おニャン子・ザ・ムービー 危機イッパツ!のblacknessfallのレビュー・感想・評価

2.1
おニャン子ブームがすごかったのは覚えているよ。社会現象だと言われたよな。
周りでもファンはたくさんいた。
おれも密かに興味はあったけどストロングスタイルな中二病だったから「その辺にいそうなちょっと年上の女の子に夢中になるとかアホかよw」てな感じの痛すぎるスタンスを取っていた、時間が合えば必ず『夕焼けニャンニャン』見てたし「河合その子美人だな😍」とかしっかりトキメイテおきながら、、
それはともかく、当時見に行った人がみんなよかったと言ってたからずっーーと気にはなってたんだよ、この映画。

1986年、人気がピークに達したおニャン子クラブの横浜スタジアムライブまでの7日間をおニャン子クラブとスタッフ、ファン達の動向をドキュメンタリーとフィクションを接合して画いた作品。

ドキュメンタリー部は極めて無難な作り、おニャン子クラブのライブリハーサルやコンサート、PVのメイキング、楽屋での風景等、要するにファン向けのサービス映像。

なのにそれに接合するフィクション部がかなりおかしい。
コンサートの7日間前から「うおおおぉぉー待ち切れねー!」と福島県からランニングで横浜スタジアムを目指す"マラソンボーイ"
それだけおニャン子クラブが世のヤングメンを狂わせたと言いたいのかもだけど、それをこんなキャラで見立てるのはおかしいよな笑
マラソンボーイは若き日の江口洋介だった。
でも、ヤバいことにまだこのマラソンボーイはまともな方で、他にはおニャン子の盗撮に命をかけるカメラ中年、カメラを仕掛けるためにメンバーの部屋に忍び込む😨
おニャン子クラブの私物を盗み、おニャン子私物オークションを開催するおニャン子クラブのファン集団。
メンバーのパンツ、歯ブラシのオークションシーンはポップに画いているがかなりキモい、、400万だ!600万だ!と中年から老人が眼をギラギラさせ金額を提示しヒートアップしていく様は異常過ぎてクラクラした😵🌀
オーション参加者に安岡力也さんがいた。何でこんな役を?
そして、極めつけはおニャン子クラブを永遠に自分のものしたいという歪んだ欲望に取り憑かれ、コンサート中に横浜スタジアム爆破を目論むパーフェクトサイコな男。
サイコ男は関根勤が好演してた。現代のドルオタにも通じる狂気をコミカルにしかし気色悪く表現してた。過剰な濃さがとち狂ったドルオタと相性がよかったんだと思う笑
そんなファン達の想いとおニャン子クラブが横浜スタジアムで交錯する!
何だよ、これ!?🤯

てか、ファンなのってマラソンボーイだけで他のはとち狂った犯罪者だよね😮!
何でこんな設定にしたのか理解に苦しむ。おニャン子クラブのファン、バカと変態とサイコパスばっかりみたいじゃん、、
各々ブツ切れで殆どリンクもなくドキュメンタリー部とのバランスも悪い。

間違いなく出来の悪い映画なんだけど、そんなんでも成立するほどおニャン子クラブの人気がすさまじかったってことだよな笑
だって、当時観に行った友達とかみんな満足してたもん笑

伊藤政則がおニャン子がゲストのラジオ番組のDJ役で出てた。『夕焼けニャンニャン』にヘヴィメタル逆襲て政則のコーナーあったよな、不人気だからかいつも時間が押して1分とか2分だったけど、ジューダス・プリーストのロブ・ハルフォードがゲスト出演したことがあった気が。アルバム、ターボのツアーの時だと思う。
今では信じられないけどターボの時、動員悪くて急遽プロモーション出演を政則がねじ込んだと聞いたことがある。
まあ、どうでもいいか😐
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