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イコライザー THE FINALのblacknessfallのレビュー・感想・評価

イコライザー THE FINAL(2023年製作の映画)
3.8
シリーズ最終作。“9秒で終わらせる”の惹句に期待が高まると同時に不安も…
だってさぁ、前作のCIA最強の闇の殺し屋デンゼル・ワシントンことマッコール、全然動けてなかったし下膨れ顔にちょいポチャボディでまるで00年代に入ってからのセガール(プーチンの忠豚犬🐽𓃡)みたいだったじゃん。秒で殺れんのかよ!?て不信が湧いた。

ストーリーの結末に触れているのでネタバレ忌避したい方は以降未読にすることをオススメする。






結論から言うとしっかり殺れてた。かなり斬新な演出方法で。
本作、敵はイタリアの海岸沿いの風光明媚な田舎街に巣食うマフィア。前回と違って自分と同じ殺しのプロじゃないってことでデンゼルにビハインドがある。このマフィア達、ポテンシャルとキャラは『闇金ウシジマくん』の最終章に出てくる半グレの獅子谷兄弟レベル。年老いたデンゼルが皆殺しにしても違和感がない塩梅の強さ。
そして、先に言ったようにマフィア達の殺害方法が新しい。ホラーやサスペンス、特にスラッシャーやジャッロ、トーチャーポルノ手法で撮ってる。
ブギーマンやジェイソンのようにいつの間にか背後に回りグサッ🗡、虚をついてグサッ!クザッ!グサッ!っとめった刺し🗡ポルターガイストのように建物に不穏さを掻き立てジワジワと相手に恐怖を与える。この辺の演出はアルジェントの映画のような光と影のコントラスト駆使してホラー色に画面を染める🧟‍♂ ラスボスに至っては首を拘束固定し奴らが密売してるドラッグ💊を過剰摂取させ「あと、六分でオーバードーズするぜ」と脅し、心身ともに痛ぶり尽くしその死に様を見届けるという正義の主人公とは思えぬ冷酷無惨なもので『saw ソウ』のジグソウにしか見えなかった笑
でも、このマフィア、街の人達から金を強奪し命まで奪う悪辣なヤツラなんで過剰報復には見えない。無茶やってるようで計算されてる。

メソッドが今風のハイパーソリッドアクションとは違う方向性を示したのは画期的だったと思う。本作のデンゼル、スマートになってて前作みたいに鈍そうには見えないけど、明らかに筋肉ないし瞬発力も持久力も無さそうに見える。そんな仕上がりのデンゼルにCGやスタント駆使して『ジョン・ウィック』なアクションやらせても説得力ないからな。
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