れれれ

I AM JAM ピザの惑星危機一髪!のれれれのレビュー・感想・評価

4.1
初めての生の活弁映画。それも現代の。

コミカルな空気感をまとってるし、
子供向け?な印象を持つフライヤーだとは思うし、実際子供にも親しみやすい世界観やストーリーなのだが…!

まず演出の手数が多いこと多いこと。本当にすごい。無声映画で起きることを活弁士がその劇場でしか聞けないアドリブを交えながら展開していく。少々ぶっ飛んだ世界観でも嫌味のない補足をしたり、滑ってもウケても笑いに持っていく技量。素晴らしい。

そして辻さんの、往年の無声映画へのリスペクト!アスペクト比から感じるよ。オマージュも沢山あったし。

「記憶の星」で表現の自由を規制するポリスから逃げ惑うシーンでJAMたちは左の道を選び、ポリスが右の道を選んだり、
「月」では、銀河鉄道の夜をオマージュしつつ、フィルムの形をした線路の先が切れていることなど、
弾丸のように突き進む展開の中に、たしかな監督の目線がグッと詰め込まれていて、やるねぇ!!って思いました
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