原作池波正太郎生誕100周年記念として「鬼平犯科帳」を山下智彦監督がメガホンを取った時代劇。
長谷川平蔵が若かりし頃に世話になった居酒屋の娘・おまさが密偵になりたいと申し出て来る。平蔵はその願いを退けるが、おまさは平蔵が芋酒や『加賀や』の主人と盗賊の二つの顔を持つ鷺原の九平を探していることを知り、独断で探索に乗り出す。九平を探すうちに盗賊の網切の甚五郎の企みを知ったおまさは首尾よく網切一味の中へ入り込む。しかし、おまさは絶体絶命の危機に陥る・・・。
【キャスト】
松本幸四郎、市川染太郎、仙道敦子、中村ゆり、火野正平、本宮泰風、浅利陽介、山田純太、久保田悠来、柄本時生、松元ヒロ、中島多羅、志田未来、松本穂香、北村有起哉、中井貴一、柄本明
「仕掛け人・藤枝梅安1、2」以来、久し振り映画館での時代劇で、今まで「鬼平犯科帳」を観てこなかったのですがようやく鑑賞。
非常に丁寧に作り上げられており想像以上に面白かったです。
松本幸四郎の悪人には容赦なく斬り捨てる殺陣は素晴らしかったです。悪人は悪過ぎすと殺される時には爽快になりますが、北村有起哉はどうしようもなく悪だったのでハマって良かったです。
長谷川平蔵、おまさは、現在と過去と2人で演じているのに火野正平だけがカツラを駆使して1人で演じているのが凄いです。馬を追ってゼエゼエ言いながら走っているのを見て可哀想になってきました。
実は中村ゆりを目当てでもあったので本当に当たりでした。物語のキーパーソンでしたから最後まで楽しむ事ができました。幸薄いですがとても魅力的でした。
最近では柄本明がここまで活躍する役柄はなかったので貴重です。芋酒で朝まで元気なのをアピールしていましたから当時は重宝していたんでしょうね。濡れ場は皆無ですが、浅利陽介が芋酒を飲んだら元気になって6人とは出来ると皆で盛り上がっているシーンは笑いを誘いました。
続編が楽しみです。
