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Firebird ファイアバードのsashaiceのレビュー・感想・評価

Firebird ファイアバード(2021年製作の映画)
3.8
ソ連時代のエストニアにて、美しくて純粋な禁断の愛。政治的な抑圧と道徳的な対立に翻弄される二人のイケメン。1点だけ、不自然な言語が溶け込みづらかった。街並みやライフスタイルはソ連だけど俳優人はわざと訛りのアクセントを加えた英語を使うイギリス人か?もしくは現在のエストニア人でロシア語話せないから中立的に英語にしたわけかな?せめて不自然な英語でやるよりはエストニア語にしてくれ、と思った。花々しく燃える二人の愛とは裏腹に現実は残酷で。統制の厳しい軍事基地、緊急着陸シーンの雨、軍事基地とは正反対の暖かい夏の海、ファッション雑誌の表紙のような最後の劇場シーン、チャイコフスキーとストラヴィンスキーの格式高い音楽、シェイクスピアのセリフ。どこをとってもちゃんとしていて総じて美しい作品でした。
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