このレビューはネタバレを含みます
100周年映画として100点満点の作品だ…。
生誕100周年に、映画オリジナルでありながらオリジンを丁寧に描けているのがすごい。
昨年末は『RRR』がバディ映画の頂点に君臨していたけど、今年も年末に最高バディ映画が公開されて良かったね。
白髪サラサラの飄々としている青年×一世一代の大勝負に出るリアリスト青年って、オタクが大好きなものを確実に狙いにきているし、幽霊族なのに物理攻撃でバリバリアクション見せてくれたり、サービス精神旺盛の「名探偵コナンシリーズ」的な流行り方してるのかと思ったけど、ただオタクが萌えるための作品にとどまっていなくて、目を背けたくなるような出来事の数々に苦しくなる。昭和のことなのに、令和のいまでさえ通ずるものがあるから全然まだまだなんだよな。さまざまな場所にいるど畜生め。
現代パートのときちゃん以降、ひたすら爆泣きした。台詞もとても良くて、ラストで意識を取り戻した水木の「何も思い出せないのに、なんでこんなに悲しいんだ……」の台詞に胸がぎゅっとなった…。この言葉を私は生涯で何回も反芻すると思う。あと、そこからのエンドロールに入る潔さが好き。しかしエンドロール1時間やってくれないと涙が乾かないですけど？？
