話題になっているので、仕事帰りに鑑賞。
原作者水木しげるの生誕100周年らしい。
田舎の閉ざされた村でおこる相続と殺人。途中まで「劇場版ミステリと言う勿れ」みたいだと思ってた。自作自演の感じも。
まあ「犬神家の一族」なんだけど。
映画を見てから、改めて「ゲゲゲの鬼太郎」の漫画第一話を読んでみた。ちょっと違うけど、だいたい一話につながっていた。とにかく墓場から出てくる鬼太郎の前日譚。
記者の山田が、哭倉村へいく。哭倉トンネルの抜けた向こう。
廃墟。そこにいる鬼太郎とねこ娘と目玉おやじ。
で、場面は変わる。
のだけど、この映画は、目玉おやじが、記者山田に鬼太郎の誕生を語るという構造になっていた。
戦争を経験した水木。いまは血液銀行に勤めるサラリーマン。出世のために、龍賀一族が住む哭倉村に入る。閉鎖的な村。
ゲゲ郎(鬼太郎の父)は、妻を探して同じ哭倉村に入る。
よそ者同士のバディ映画として、後半はかなり熱い。
戦争の悲惨さ(玉砕したことになっているので、生き残っている報告ができないとか、隊長は一緒に死んでくれないんですか、とか)をフラッシュバックする水木。なかなか印象深いシーンだった。
ゲゲ郎がかっこよすぎた。いいセリフがいっぱい。
あと、狂骨がすごかった。