kazu1961

エッシャー通りの赤いポストのkazu1961のレビュー・感想・評価

4.0
🔸Film Diary🔸
▪️本年鑑賞数 :2022-203
▪️死ぬまでに観たい映画1001本-※※※

🖋ハリウッド進出前に”原点回帰”を謳ってワークショップに参加した俳優たちと製作したオリジナルストーリー。インディーズ感たっぷりで、“お前は人生のエキストラで良いのか!?”という強烈なメッセージで生き方を問う、映画愛に溢れた青春群像劇。また他方の側面では体制にまかれない反体制を主張する園子温のメッセージ
も。

🖋園子温がワークショップに参加して発掘した無名な新人たちの恐れを知らない勢いみたいなものが作品から溢れ出ているのが個人的には一番良いと思うところ。その新人たち藤丸千、黒河内りく、モーガン茉愛羅、山岡竜弘、上地由真など51名と園組常連俳優として吹越満、渡辺哲、諏訪太朗のコラボが良い空気感になっています。

🖋特に豊橋商店街で撮影されたクライマックスの熱量は圧巻、感動すらしてしまいました。それなのに。。。

🖋作品としてはなかなか面白かったのですが、現状報道されているような園子温ならば、このようなメッセージ性をどこまで評価して良いのかが根底から分からなくなってくるのが残念。。。映画監督として個人的には好きな監督だったのですが、強烈に興醒め。きっともう作品を目にすることはないのでしょうね。でも純粋に作品として感想・レビュー点数は記入しました。。。

😌Story:(参考: 公式サイト )
鬼才のカリスマ映画監督・小林正(山岡)は新作映画『仮面』に、演技経験の有無を問わず広く出演者を募集する。浴衣姿の劇団員、小林監督の親衛隊である“小林監督心中クラブ”、俳優志望の夫を亡くした若き未亡人・切子(黒河内)、殺気立った訳ありの女・安子(藤丸)、プロデューサーにまとわりつく有名女優など様々な経歴の持ち主たちが、オーディション会場に押し寄せて来る。それぞれの事情を持った参加者たちは、小林監督の前で語り、演じて見せる。一方、助監督のジョー(小西)たちに心配されながら、脚本作りに難航する小林の前に、元恋人の方子(モーガン)が現れる。彼女は脚本の続きを書いてくれるという。1年前のある出来事を忘れることが出来ない小林は、方子に励まされながら『仮面』に打ち込み、刺激的な新人俳優たちを見つけ出すことで希望を見出すが、エグゼクティブプロデューサー(渡辺哲)からの無理な要望を飲まなければならなくなる。自暴自棄に陥った小林は、姿が見えなくなった方子を探すが……。

🔸Database🔸
・邦題 :『エッシャー通りの赤いポスト』
・原題 : ※※※
・製作国 : 日本
・初公開 : 2020
・日本公開 : 2021/12/25
・上映時間 : 146分
・受賞 : ※※※
・監督 : 園子温
・脚本 : 園子温
・原作 : ※※※
・撮影 : 鈴木雅也
・音楽 : 園子温
・出演 : 藤丸千、黒河内りく、モーガン茉愛羅、⼭岡⻯弘、⼩⻄貴⼤、藤田朋子、田口主将、吹越満、渡辺哲、諏訪太朗

🔸Overview (参考:映画. com)🔸
「プリズナーズ・オブ・ゴーストランド」でハリウッド進出も果たした鬼才・園子温監督が、自身のワークショップに参加した51人の役者たちともに作り上げた偶像劇。ある映画に出演するため、それぞれの思いを抱きながら応募⽤紙をポストに投函し、オーディション会場に集う人々の姿を描いた。映画監督の小林正が新作映画のオーディションを開催した。演技経験の有無を問わずに募集したため、オーディション会場には、浴衣姿の劇団員、俳優志望の夫を亡くした若き未亡人、殺気立った訳ありの女など、さまざまな事情を持つ人々が集まった。一方、脚本作りが難航している小林の前に、元恋人の方子が現れる。1年前のある出来事を忘れることが出来ない小林は、方子に励まされながら作品に打ち込むが……。藤丸千、黒河内りく、モーガン茉愛羅、⼭岡⻯弘、⼩⻄貴⼤ら役者の卵たちのほか、ベテラン俳優である藤田朋子、田口主将もワークショップを通じて出演。また、園組常連俳優として吹越満、渡辺哲、諏訪太朗が出演している。
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