いぬちゃん

ボーはおそれているのいぬちゃんのネタバレレビュー・内容・結末

ボーはおそれている(2023年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

A24、アリ・アスター監督、ホアキン・フェニックス主演というだけでめちゃ期待してました笑

ホアキンさんはジョーカーという映画で、役に入り込み具合が凄まじかったので、今回もめちゃくちゃ入れてるのではないかと思ってみたら、期待通りでした。今回の役は不運ばかり続くので、かなり精神的にきそう。自分か役か分からなくなるんじゃない?と思うほど入ってました。そこまで入り込めることが素晴らしい…

アリ・アスター監督はミッドサマーという映画で初めて知ったのですが、あのなんとも言えないホラー的な演出と中毒性があり、今回もまた観にきました笑

今回の映画は主人公のボーが実家に帰るだけなのに、ひたすら不運に巻き込まれるという話です。

ボーは極度の精神病に依存症。(母親の葬式の時に発達障害についてのポスターがありますが、それも入ってるのかしら?)
病気になったのは母親の影響が大きいと思います。母親はボーを過保護に育てます。母も極度の依存症です。共依存というやつです。

そんなボーは何故かスラム街みたいなところで一人暮らししていました。→母親が一人暮らしを望んだのかボーが望んだのかよくわかりません。

ボーは父親の命日に実家に帰ることになったのですが、寝坊してしまい、予約していた飛行機に乗れなくなってしまいました。慌てて用意をしていたところ、家の鍵を誰かに取られてしまいました。現状を説明し、どうしたらいい?と母親に電話すると、それは嘘よ、あなたは私に会いたくないのだわと、そこから母親の壮大なヒステリックが始まります。

まずいきなり母親が死に、ボーがいないと葬式が行えないため、弁護士に早く帰ってこいと言われ、部屋にいた毒グモに襲われたボーは慌てて家を出て、不運にも車に轢かれます。
その時車に乗っていた医者に命を救われます。
ここからボーの帰宅劇が始まるのですが、全て母親の壮大な嘘でした(苦笑)というより全部やらせ、自分の行動は全て見張られてました。
監視カメラからの監視、登場人物は母親の会社の従業員(全員じゃないと思う)→母親曰く、ここまでしないとあなたは帰ってこないでしょ?とのこと。

よくもこんなに子供に依存できるな。。
尚更なぜ一人暮らしなのかは分からない。。

最後はボーがトラウマだった屋根裏部屋へ。(昔、母親が兄弟を閉じ込めたことがあり、ボーは屋根裏部屋がトラウマでした。)そこには双子の兄弟と、巨大ちんこ怪獣がいました笑 ボーは父親がセックス中に死んだと聞かされていたので、自分も遺伝でそうなるのではと恐れてずっと童貞でした。多分ちんこは屋根裏部屋と性に対するトラウマ、それの象徴なのだと思います。

ショックを受けたボーは外に出て、近くにあったボートに乗り、川を下っていると、いきなり大きなドームみたいなところに辿り着きます。そこでボーの裁判が行われるのです。自分の人生が動画に映し出され(多分母親が撮った)、これは人として良い行いかどうか、有罪無罪を裁判しています。最後はボーがのっていたボートが爆発して映画が終わります。
ボーは亡くなったのか、生きているのかよくわかりませんが、もし亡くなったのであれば、あの裁判は走馬灯みたいなものなのかと思います。

映画自体は結構退屈なんですが笑 そういう映画ほど後になって何故か印象強く残るんですよね。不思議です。