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ボーはおそれているのtomoyaのレビュー・感想・評価

ボーはおそれている(2023年製作の映画)
4.2

本日2本目

遅ればせながらの鑑賞
TLで流れてきた感想は「長い」「分からない」「眠い」が多めで、、、笑
でも2月1番楽しみにしてた映画です🎥

ボーといえば、、、
やはり千と千尋の神隠しのボーちゃんかクレしんのボーちゃんを思い出す笑

アリ・アスターさんすごいわ
こんなの思いついたとしても撮ろうとは思わない。

じっくり感想を。

綺麗な4幕構成に

1幕目のマンションではこれでもかとボーに不運が続く😨
監督の思いつく起きたら嫌なことをとことんボーと我々に体験させて、、、
なんか水曜日のダウンタウンのような大喜利展開に笑ってしまいました😹
風呂に入ってる時、上に人がいるのが1番怖い説
立証でしょう、、、笑

2幕目のお家ではちょっと眠くなりました😪
ただペンキ手前からはずっと目が離せなくなった。
ここらへんからボーの人間性が薬によるものなのか素なのか境界が分からなくなってきます。
混乱するシーンも多々🤯
だいぶここでヒントを撒き散らしてたんだなーと後から理解しました、、、

3幕目の森の劇団。
雰囲気はセカオワ?笑
この段階で自分なりには結末の答えが出ていました。屋根裏部屋、共同体、自分の子どもに対する対応の違和感。4幕目で答えが明らかになるわけですが、まあ予想の遥か上を超えていきました😹
ここの絵がすごく柔らかくて😌
過去・現在・未来をギュッとまとめた一幕。
お見事でした👏

そして4幕目はいよいよ実家へ🏠
住みたい家ランキングに入るいいデザインの家😌
ああいう木のやわらかさと開放感ある感じとオシャレな外観!
憧れです笑
屋根裏に連れていかれる。3幕目で予想してた展開に心の中でガッツポーズしてました。
が、そこに居るものは予想外すぎて😹
笑わせないでっていう😹
そしてそこからの展開に初めて「継がない」物語になるのではと思ったら、ね。😅
これ以上は考察パートで、、、



以下軽い考察

今回キーとなるものは水、マリア像、愛、共同体かなと🤔

まず水とマリア像について。
水は最初の羊水シーンをはじめ象徴的に描かれることが多かった。
水は全てを写す鏡ともいいますが、本作ではまさにボーの深層心理や生い立ちなどを水を介して描いてくれている。
さらにマリア像?も印象に残ったグッズの1つで、もしキリスト教を匂わせるためだけのものであるなら、水は生まれ変わりの象徴にもなるのかなーと思いました🤔
終盤のお家では、マリアが家を見下ろすように鎮座している。
マリアと思わせて違うものなのか。神の御加護が屋根裏まで届いているのかなー🙄
アリ・アスターの描く宗教観はユダヤだったりクトゥルフだったり色々組み合わせているので、1回見ただけではほぼ理解出来ないのが考察好き泣かせです😭

次に「愛」について
これまでの2作でも愛は語られてきました。
しきたりに縛られた家族愛、しきたりに侵された若者の恋愛、、、😱
今回のは言葉にすると自分というルールに縛られた家族愛だったのかなー
愛が強すぎてもだめ。良かれと思ったことも相手に響かなければ意味が無い?😨
今回は届けた愛への見返りが無かったことで大反動を食らうわけで、、、
家族の愛は見返りとか関係なく無償の愛であるべきだよなー🤔

そして最後に「共同体」について。
今作は今までになく、ボーは共同体を転々とします。
完全他人の集まるマンションから始まり、ちょっと歪んだ家族、同じ境遇の人が集まる擬似家族のような空間、自分の家、最後のシーン?笑
ボーはどこの共同体とも相いれなかった感じ。
やはり1人で生きていきたいという意志が強かったように思う。
でも、結局誰かがいなければ助からなかったわけで、逆説的に共同体の重要性を伝えているのかと🙄
1人では生きられない。
最後も1人ではなかった。おそらく親とカウンセラーしか頼りがなかったボーにとっては、あの終わり方は良かったのかもしれません😌

長かったけど、今までの作品よりは分かりやすかった気がする。
観念的な監督の奥に眠る考えは全然変わらないんだなと改めて感じることができました!
来る者拒まずな映画ではありませんが、自分は好きな映画でしたー😌
考察漁ろうと思います!

p.s
この映画見てから飲み会だったけど、あの終わり方のせいで最初はあんまりテンション上がらず、、、笑
ごめんね😹
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