むちこ

ボーはおそれているのむちこのレビュー・感想・評価

ボーはおそれている(2023年製作の映画)
3.8
超〜〜〜〜〜〜〜〜〜楽しみにしてたアリ・アスター監督最新作「ボーはおそれている」見ました!!!!!!!!

本当は公開日に行きたかったんですけど、私の住んでいるクソ田舎の映画館は同日公開のハイキューに魂を売ってしまったので、公開日にも関わらずボーは1日2本という苦行を強いられていたのでした…。しかも午前中に2本て社畜のあたいには無理だよぉ…ッッ!ってことで2日後の日曜に行ってきたのですが、まあ人がいっぱい!やっぱアリ・アスター作品は見に行かなきゃね⭐︎と思ったらほぼハイキューの皆様で、私は1人外れて別スクリーンへ。泣いてないよ。

そして本編ですが、3時間ノンストップでホア虐(ホアキン・フェニックス虐待)を見せ続けられます。ふう〜〜気が狂いそうキャッキャ!!今作を自分の母親に見せたっていうアリ・アスター、まじで頭おかしいとしか思えないwwwwwwアリ・アスターの家族観と家庭内環境と幼少期が知りた過ぎて震える

本編は本当にもうこんな嫌な事ってある!?っていうようなことが永遠と続いて、あまりにもボーが可哀想で見終わった後ボーをあったかいふわふわのお布団でぬいぐるみと一緒に寝かせてやりたい気持ちになっちゃったな…。もうゆっくり休め…

全然心が休まるシーンが全く無くて、私たちはボーを通してボーと同じ不安感と恐怖を追体験できる仕様になってるのがもうね…。早くこの地獄から抜け出したい。

そしてアリ作品の象徴である、母親・森・カルトがもたらす気持ちの悪い恐怖が今作でも味わえます😄

それとTwitterでなるべく事前情報を入れないように注意していたのですが、「でっかいち○こがが出る」と言うのを目にしてしまって、常にこれか!?いやこれか!?と探してしまうのが本当に嫌でした。このレビューを読んでから見に行く人にも同じ呪いをかけておきます。(最悪)

私、アリ・アスター監督の作品がとてもとても好きなのですが、改めてこう言う映画を作れる人は貴重な存在だな〜とつくづく思いましたね。ウケやすい脚本に有名俳優をバンバン注ぎ込みド派手なアクションの映画はこの世にごまんとあれど、こういう作風の映画を作れる人って少ないと思う。まあ、人を選ぶ作風なのは分かってるけど、1回見るだけで世界が変わるかもしれない。

ホアキンはこのロケ中、あまりにも過酷過ぎて気絶したというエピソードがあるんですが、まじで内容が過酷過ぎるのでアリ・アスターは最高の労いと極上のサービスをホアキンに贈って欲しい。贈ったよね???????

内容についてはほんと見て欲しいからそこまで深く書きませんが、私が今作を見てめちゃくちゃ最悪(最高)だと思ったシーンを書いておきます。

ラストのシーンで、ボーがボートの上で「助けて!」と必死に叫ぶシーン。それをまわりの観客たちは助けもせず観ているわけで、まさにトゥルーマン・ショーのよう。そんな観客の一部に自分も組み込まれていることに気付いた時にゾッとしましたwww
映画館の座席から立ち上がれないのをいいことに、私達(映画を見ている側)もボーを見殺す観客の1人に仕立て上げられたのがあまりも鮮やかで恐怖しましたwww最悪すぎwwwwww最高www
アリ・アスターが「これは劇場で見るように作ったから配信を待たずに、是非劇場で見てね!」って言っていた意味がここで分かります。最悪仕掛け過ぎる〜!!!

いやほんとに凄かった。ミッドサマーは見終わった後清々しい気持ちになる部分もあるけど、今作はひたすら3時間ノンストップの虐待映像で救いは無いです。それでも見たい!って人はボーと一緒に恐怖を追体験しようね!

それとパンフレットがとてもとても美術的要素が高いのと凝っていて最高なので、ぜひ。アリ・アスターとヒグチユウコの親和性ほんと高い。


追記
付け足しってほどでも無いのですが、今作1度見るとあらゆる謎が解けるのでその謎が解けた状態で2回目を見ると更に理解が深まって面白いと思います。1回目では見逃してた部分にも気付けるかもしれません。
むちこ

むちこ