ヘイヘイ

明け方の若者たちのヘイヘイのレビュー・感想・評価

明け方の若者たち(2021年製作の映画)
3.3
“私と飲んだ方が、楽しいかもよ笑?”
の16文字のメッセージから始まる物語

「あの誘い方はずるいでしょ?」

「なんだっていつかは終るよ?」


↑の台詞以外にも、イイなぁ〜って感じた言葉がちらほら。

前から思ってたんですが、北村匠海さんて”あぁ、こーゆう若者いるよなぁ”ていう役がとっても上手いし、演じてます!みたいな演技をしないこともできるとこすきです。日本の俳優さんの中で結構推せます。(歌も上手いし、自分は声が気に入ってるのかな?)
あと、本作の中では山中崇さん(アバランチで知った方)も実はお気に入り(笑)


そして使用されている曲もよきです。
東京-きのこ帝国
エイリアンズ-キリンジ
ヤングアダルト-マカロニえんぴつ

しっかりApple musicにリストインしときました!
(追記:皆さんのレビューみていて、曲自体は名曲だし良いけど、それが作品にマッチしてるとは言えない、打ち消してるという意見もあって、確かにそういう見方もあるなぁ。と思わされてしまいました。
自分も良いなぁと感じたのは、そもそも曲自体がいいものだったからかもしれないですね。でも”東京”はシーンと合ってた気がします!)


作中に流れる雰囲気はとってもいい。
ただ、”みんなこの気持ちわかる〜っていう部分の切り取り”が良くも悪くも目立つ、と言えるような、そんな印象です。

特に終盤にかけて映画として話を〆切れてないような…そういう意味でも、1人の若者の一部分を切り取った以上の”何か”が自分には迫ってこなかったです。
そこが惜しい。(←何様?)

あと、作り手側のレッテル張りが過ぎるなぁと。総務=暗い人の集まり、型にはまってる、電気を取り替える、ブルーカラーチックな作業着を着せられる、なんか終わってる、って総務に親殺されてるのかよ!って思うくらいですね。総務ってどんなイメージなんだよ(笑)
※いや、こういう会社もあるんだよーっていうことはフィクションだしわかりますが、あまりに紋切り型の演出すぎて古いです。

似た作品で「花束〜」ありますが、あっちも人生の一部の切り取りではあるものの、それを超えて観客に訴えかける力(語彙力…)が凄かったんですよね。

夜と朝の間にある“明け方”っていう比喩自体は、もう使い古されてるモチーフなのかなぁとも思ったりもしますが、それでも自分は秀逸だなぁと思いました。

あーあ、自分もまた明け方まで飲み明かしたいよ〜


さいごに、RADは4枚目でしょ?
(↑わたしの意見)
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