あっくん

秘密の森の、その向こうのあっくんのレビュー・感想・評価

秘密の森の、その向こう(2021年製作の映画)
4.7
以前から他のフォロワーさん達のレビューで気になっていた作品がやっと見放題に🎶

🌲あらすじ
8歳のネリーは両親と共に、森の中にぽつんと佇む祖母の家を訪れる。
大好きなおばあちゃんが亡くなったので、母が少女時代を過ごしたこの家を片付けることになったのだ。
だが、何を見ても思い出に胸をしめつけられる母は、何も言わずに一人でどこかへ出て行ってしまう。
残されたネリーは、かつて母が遊んだ森を探索するうちに、自分と同じ年の少女と出会う。
少女は母の名前「マリオン」を名乗り、彼女の家に招かれるとそこは“おばあちゃんの家”だった――。

🌲感想
こんな親子愛もありですね🎶(⁠*⁠´⁠ω⁠`⁠*⁠)
幻想的?神秘的?スピリチュアル?ファンタジー?SF?マジック?
そのどれもが当てはまるかもしれません💦
たった73分の時間の中で娘・母親・祖母の三世代が悲しみと喪失と向き合い、そして癒やし・再生へと導かれるという繊細で不思議な作品🎶
そしてなんかこう、芸術的な作品にも思いました。

内容としても、只々子ども達が可愛く遊んでいるというシンプルさ。
でもただ友達という関係じゃないと知れば別…。
今考えてみれば、ある意味貴重で幸せな体験ですよね🎶🤔
親にも、そのまた親にも子供時代(ルーツ)があるという事が改めて実感します。
今回演じた双子の姉妹の演技力は素晴らしく、息のあった自然な演技で二人揃って似ているけど微かに別人の様な雰囲気を演じ分けているのが流石✨
そんな二人だけじゃなく、悲しみと向き合っていく母親と優しい父親や祖母と、少人数でどのキャラも印象深かったです✨

舞台となる森も素敵で、こういうどこか神秘的な森の雰囲気は自分好みだと改めて実感します✨(*^^*)
雰囲気が個人のお気に入り作品、ディズニープラスで配信の“エバーラスティング 時をさまようタック”を思い出しますね🎶(不老不死の話で他レビュー参照、オススメです✨)

ラストは本当に救われたと感じます✨
大切な人に“さよなら”という言葉が伝えられた事が出来たのだから……本当の意味で。
人はいつ亡くなるのかは分からない…。大切な人と関わる瞬間を大切に過ごす事。それが大事ですね✨(๑•̀ㅂ•́)و
そしてこの親子はお互い名前で言い合っただけなのに、親子関係だけじゃなく様々な想いを込めて伝えている様な不思議な感じ…その余韻が心地良い✨(⁠ ⁠ꈍ⁠ᴗ⁠ꈍ⁠)
(ていうか、もしかしてお母さんこの事知っていたのかな?🤔)

フランス映画なので結構淡々とした展開と派手さはない事では好みが分けられるかと思います💦🤔
でも余り奥深く追求していないだからこそいいのかな〜っと加えて思ってしまいます。
何故ならこの美しい世界観を崩さないほうがいいのかと感じたからです。
もうこれ以上は突っ込まない💦
深読みせずに、只々純粋に時空を超えた親子愛と絆を受け止めてほしいと観る方へ願ってしまいます…。
後味の良さ、そして凄く優しい気持ちが静かに伝わりました✨(*´艸`*)

🌲キャスト
監督はセリーヌ・シアマ(燃ゆる女の肖像、トムボーイ、パリ13区、僕の名前はズッキーニ(脚本))

ネリー役・マリオン役のジョセフィーヌ・サンス、ガブリエル・サンスの双子姉妹

ネリーの母役のニナ・ミュリス(Netflixオリジナルのキャッシュの香り、女の一生)

ネリーの祖母役のマルゴ・アバスカル(サガン−悲しみよこんにちわ−、乙女たちの秘め事、フランソワ・オゾン監督短編のベッドタイム・ストーリーズ)

ネリーの父役のステファン・ヴァルペンヌ(グッバイ・ゴダール、ショコラ 君がいて、僕がいる)
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