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偶然と想像のtelemarker2のレビュー・感想・評価

偶然と想像(2021年製作の映画)
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古川琴音が主演の一本目がとくに好き。彼女の演技は外側はクール、内は熱を持っているようなスタイルで、どこへ転ぶかわからないスリリングな脚本に果敢に飛び込む。そんな濱口竜介の映画に出たいと思ってる役者はめちゃ多そう。
手で顔をばっと覆う場面はエリック・ロメールっぽさを感じた。どこがどうロメールなのかはよくわからないが。着てた服がかわいかった。
2本目の渋川清彦のセリフの語り口は、ハッピーアワーのコウヘイさんの二番煎じのように聞こえた。コウヘイさんはある意味完成されていたのかもしれない。
3本目が見てて最も感動する話だったのだが、なんとなく物語の構成が対称的すぎるというかよく出来すぎているという気がして、そこまで肩入れできない。
一本目と三本目は女性同士の有情がテーマとしてあったので、二本目の主演の女優のキャラクターが異色で際立っている気がする。
あとエンドロールでちらりと菊池葉月さんの名前が見えたが、シューマンの子供の情景を弾いてたのは彼女なのだろうか。
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