たーきー08

14歳の栞のたーきー08のレビュー・感想・評価

14歳の栞(2021年製作の映画)
3.0
実在した一般の中学生のドキュメンタリーという特性上、円盤化も配信もされないため、劇場で観るしかない作品。
何度かタイミング逃してしまったが、今回のリバイバルでようやく初鑑賞。

1mmも惹かれなかったなー

いくらドキュメンタリーと言えど無意識に意識してしまうもの、それを中学生というアイデンティティの確立の過渡期、他者にどう見られるかをさほど考えられていない時期だからこそリアルを切り取れる。
しかもあえて入学したての中一や卒業を控えた中三ではなく中二にすることによって、外的圧力などを排除する。
それらに関してはお見事としか言いようがない。

けど、内容が全く刺さらなかった。
本当はそれがミソなんだろうけど、何者でもない人たちのなんでもない話なんて興味ないて
ひどい作品だというつもりはない、ひたすらにはまらなかっただけ

絶賛するレビューを見ると、あの頃の自分、中学時代を想起して、懐かしんだり、共感したり、発見したりしていて、それらが高評価の要因のように思える。
自分の思い出と重ねることで満足度が増すのはわかる。
ただ、それはイベント事、感情が正負問わず大きく振れた時だけじゃない?
例外として、今があまりに感傷的になっていて、なんでもないようなことにグッとくるのはあると思う。虎舞竜的な
でも虎舞竜もなんでもないようなことの中でもさすがに選ぶって、あんな何でもない中学時代選ばんて

それでも2年6組にリンクさせた人たちにとって、そんなに中学時代て特別なものだったのだろうか
正直エモくなりたがってる人が5割とかいるでしょ、純粋に刺さった人がよくて2.5割、冷めた捻くれ者が2.5割くらいだろうに
5割が2.5割の振りをしている気がしてならない

幼少期から無駄にませてて、幼稚園児でサンタの事実に気づいてても、子どもの夢を壊しちゃいけないと周囲に喧伝することなく、合わせられちゃうスーパー幼児だったから、同世代にまともに会話ができる人がちらほらできたのは成人以降。
孤立してたわけではないからね、常に輪の中心にいて、長のつく役職も全てやってた。
けど、周りがあまりに幼く思えて、レベル落としてコミュニケーション取ってたから、そこに思い出になるような感情なんて存在しないんだよね
そんな少年期過ごしたからか、子どもの葛藤がメインの映画ってくだらない、まじで興味がない、どーでもいい。で終わってしまう
欠落した人間のように思えるけど、ただ多くの人が幸福を感じるポイントがはまらないだけなんだと、ハスってるわけじゃなく、本気で思ってる。
たーきー08

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