皆様が言われている様に「パッケージ詐欺」な一作。
物語としては「宇宙生物に取りつかれた宇宙飛行士とその担当科学者の葛藤」を描いたものです。
「主に葛藤」に照準を合わせた作品ですので地味なシーンが大半。
しかしながら共存を強いられているクリーチャーの造形や質感が素晴らしいので安っぽさはあまり感じられません。
幕の閉じ方も結構好み。
惜しむらくは冒頭の邂逅のシーンが飛んでしまっている事ですかね。
どこからきてどうやって宇宙船に取りついたのか?そして内部に入り込んだのか?(あとワンパターンの「生物兵器に転用」は無理があるしリスク高すぎでしょ)
まぁ、パッケージ詐欺にさえ目をつぶれば意外と良作なのではないと思います。(この手の作品が大好きな人も結構な数いそうですが残念ながらその手の人はあのパッケージの作品を手に取らない層だったりする)
ちょっとお薦めはしにくい一本ではありますがロシア制作の冷戦時が舞台のSFエイリアン物というだけで一見の価値があるかもです。