にく

ウォンカとチョコレート工場のはじまりのにくのレビュー・感想・評価

1.3
P・キング『ウォンカとチョコレート工場のはじまり』(23)。日本版予告がダメ(バートン版は見た目以外ほぼ関係なく寧ろ71年版に近い)。音楽も歌もダメ(もう全然覚えてない。ウンパールンパの歌は71年のもの)。チョコと下水のイメージを近づけたらおいしそうには見えない。諧謔がない。原作も関係ない。
 監督はバートンより明らかにW・アンダーソンに影響を受けていて、閉塞状況からの脱出という主題も踏襲する。但しアンダーソンにあってそれは映画そのものの人形劇的状況(人形ならずともプリプロダクションにおいて動きを雁字搦めにされている役者)の謂。テディベアなき本作はその本質を見失っている。
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