にく

DOGMAN ドッグマンのにくのレビュー・感想・評価

DOGMAN ドッグマン(2023年製作の映画)
3.2
L・ベッソン『DOGMAN ドッグマン』(23)。殺人犯は性的逸脱者(異性装者)でしたという今どきあり得ない馬鹿みたいな話だが、「犬男」を名乗る映画だけあって大量の犬がカット割(人為的な演出)によって大活躍する(様に見える)終盤に、映画初期〜80年代の動物映画を想起して涙する。わんわん可愛い〜の心。
 少し真面目に言うならば、性的逸脱とわんわん(動物)を直結させるベッソンの馬鹿さ加減と幼児性には辟易しつつ、犯人の殉教にキリストの姿(十字架)が重ねられるに至り、なるほど救世主は「羊飼い」でなく「犬飼い」で、人間は「羊」でなく「犬」だったのかと、考えさせられる様な、させられない様な。
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