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住人
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『住人』に投稿された感想・評価

アルタヴァスド・ペレシャン、アルメニアの映画監督であるらしいが初めて名前を聞いた。
YouTubeで字幕なしの本作を鑑賞したのだが、うぅむ、やはり自分にはまだ難解が過ぎる。
(セリフはないので字幕なしでも観る事だけならできる)。

英語版Wikipediaによれば野生動物と人間との関係を考察した短編とのことだが、不気味とさえ形容できそうな動物たちの蠢きと、人間による「音」(銃声や叫び声)が同時に映し出される。
惜しむらくは画質の悪さ、としか言いようがないだろう。
それさえよければ恐らく自分はわけが分からずともただただ圧倒されるに違いない。
何らかの機会で高画質のを再見出来ればそれに越したことはないと思うが。
動物をここまで不気味に描けるのも凄いな(象とかカメラ側に向かって来るカットなんて滅茶怖いしよくも撮れたものだ)
TnT

TnTの感想・評価

4.2
 モーションへの還元、光と影、白と黒に極端に回帰する映像。そしてそれらを壮大な物語としてまとめあげる音響。たった9分に地球の真理を凝縮したかのような映像。

 冒頭のモコモコと何かが生み出される映像、綿か、タコの足かと思ったら全然違うという。とにかく他のレビューにもあるように先の読めない映像。「かけ離れ、かつ正しい」という後期ゴダール作品は、今作品などからの影響を如実に受けていたのだとわかる。また、どうやら今作品の監督アルタヴァスト・ペレシャンはゴダールと対談などして交流があったよう。「かけ離れ、かつ正しい」その編集のよって意表をつくカットの連続と、それでもあるモーションやイメージによってまとめられるそれらのカット。あるイメージによって繋がれ、総体を成す。これは後期ゴダールの、特に最新作の「イメージの本」なんかにその趣向が受け継がれているように思える。

 面白いのは左右があまり関係なく、同じカットが不意に繰り返されることだ。また大胆に階調を失った映像は、もはやどんな図像なのかもわからない。意表も意表で、ある時間軸を解き放たれたそれらカット群の前で、私たちは何かも判別つかないうちに、むしろ判別させるのを拒まれたまま見るしかない。図像以上に、そこにまとめ上げられたモーションの真理が重要なのだ。冒頭と終わりが鳥の羽ばたきの映像を繰り返すことで、そのモーションは川のように円環構造を持っているともとれる。

 音の轟音っぷり。戦争のイメージがそこにある。元来生命とはそうした種であるかのように。塹壕と見間違え、行進する兵隊と見間違う。しかし、そのような映像は無く、それは動物の大群でしかない。音の引力によって私たち観客はその映像を取り違えてしまう。自然とそうした人間の争いの音のシンクロは、一見合わないように思えるが、ここまでマッチすると恐ろしい。

 突然のブラックアウトとドゴンドゴンいう音。だんだん白いシルエットがなにやら現れるそれは、なかなか判然としないが、その動きからかろうじて人間であることが次第にわかる。救世主のような白い姿、あるいは反対に「天空の城ラピュタ」の破壊神のように身をつらねた存在として。荘厳な音楽と共に走っていく動物の群、逃げているように見える。

 その後再び黒い画面が出ると、檻から見守る動物と悠々と空を飛んでいく鳥たちが映し出される。華麗な音楽と共に飛ぶ彼らは、とても希望に満ちたものに見える。おそらく、人の到来で檻に入れられた動物ということなのだろう。この元来「住人」として生きてきた動物たちは新たな住人に取って代わられる。そうした人類への批判でもあるだろうが、最後に飛び立つ鳥の大群が、やたら美しいのは何故なのか。もはや、そうした人類の侵略すらもある円環の中の一つでしかなく、むしろそれを横目に飛んでいく鳥たちの達観がここにはある。