ディヴィット・バーン&スパイク・リーのタッグと11人のミュージシャンとダンサーが織りなすライブショーは、前衛的で洗練された感覚を与えてくれた。
本当に必要なもの以外を廃した、人間と音のみによる独演は、まさに圧巻と言うべきものだった。
全体として人間としての存在を再認識し、社会の文脈に帰化していく過程は、凄みを持ってこちらの脳に訴えかけてきた。
失いかけていた脳神経回路を、少し取り戻せたような気がする。
「UTOPIA starts with U」
最後に現れたこの言葉の意味を、ずっと噛み締めている。
映画館でこんな体験は、他にできない。