こころとからだ

コンタクト ー消滅領域ーのこころとからだのレビュー・感想・評価

コンタクト ー消滅領域ー(2015年製作の映画)
3.5
不思議な話。もっと分かりやすいものと思いきや、超常的な話で、全然想像と違った。ただ、緊張感が心地よく、画面の中の兵士たちと共に、何が起きたのかと一緒に混乱しながらも探っていく感じがとてもおもしろかった。

超常ミステリーで、ただのミリタリーものではない。フランス部隊やタリバンという、あまり見慣れない設定ながらも見やすく、その場にいる気持ちになれた。

欲を言えば、オチについてもう少し迫れればよかったのだが、これはこれで個人的には好きだ。何でこんなに評点が低いのか分からない。ファンタジージャンルとなっているし、そう思って割り切れば何も不自然ではない。

日本でも、神隠しに理由や方法はないし、神隠しにあった人がどこに行ったかなんて誰にもわからないし、明かされることはない。

神の地で、寝てはいけない場所があるという発想自体、斬新で、そういう教えも地域によってはあるのだと、カルチャーショックを受けた。もともとは、何か理由があってそういう風に伝わったと思うが、本作のようなアレンジも悪くない。

なぜか見ながら、ロシアとウクライナの紛争について重ねてしまうところがあった。お互いに命令通り殺し合いになるしかないが、今の時代、ひとりの命の価値は国より重いのでは。誰も塵の上で死ぬべきではない。