こころとからださんの映画レビュー・感想・評価

こころとからだ

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紅い服の少女 第一章 神隠し(2015年製作の映画)

3.0

怖くはない。台湾版もののけ姫というか、悪霊版こだまというか、ロードオブザリングのゴラムというか、日本や韓国、欧米系とはまた違ったホラーだった。

便利で何でもありな夢シーンを使いすぎなのと、緩急かなあ
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ワールド・オブ・ライズ(2008年製作の映画)

3.3

大きいことをやっているのか、小さいことなのかよく分からない。とにかく、地味で大変だけど成果としてはそこそこという、この作品自体の評価もそんな感じだ。

何とも言い難い微妙さ。とりあえず、アルカイダとい
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パルプ・フィクション(1994年製作の映画)

4.8

有名だけど見たことなかった作品をようやく鑑賞。今見てもすごい。面白い。こんな緊迫感は久しぶりに味わった。長いはずが、まったく長さを感じなかった。

ジョントラボルタもかっこいい。殺し屋役似合う。登場人
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グアイウ 地下鉄の怪物(2023年製作の映画)

1.4

期待どおりのB級感。すべての行動と発言、状況がズレていて、共感できなすぎて驚いた。

不思議なことに、外国語ではあまり感じることはないが、中国語の台詞まで下手だった。

せっかくなら、ラストシーンは親
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ドリーム・ホース(2020年製作の映画)

3.1

ウェールズ感がとても強い。ウェールズの誇りのためにつくられた作品と言っていいだろう。

実話なので内容は分かりやすく、展開はベタ。先がすべて読めてしまう分、贅沢を言わしてもらうなら、少し物足りない。
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ルイス・ウェイン 生涯愛した妻とネコ(2021年製作の映画)

3.4

まずルイスウェインという、これまでまったく存在を知らなかった人を知れたことだけでも見る価値がある。さらに、実話ベースなので、その人の数奇な人生を学ぶこともでき、とても勉強になった。

そもそもルイスウ
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THE WITCH/魔女 —増殖—(2022年製作の映画)

4.3

よくある展開のようで見せ方がとてもかっこいい。韓国っぽいバイオレンスさと日本の少年漫画のような無敵感が加わり、文句なしに面白い。

一見、普通の少女が最強というところがまたたまらない。ナウシカがスーパ
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モガディシュ 脱出までの14日間(2021年製作の映画)

3.5

大好きな映画「クーデター」に似た設定のため、どんなふうに脱出するのか楽しみにしていたが、まさかの北朝鮮との協力関係を中心に展開されるとは驚いた。

ひりつきより人情中心のため、面白いものの、ハラハラド
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ジョン・ウィック:コンセクエンス(2023年製作の映画)

3.6

これまでのジョン・ウィックシリーズが大好きだったので、本作は世界観と舞台があまりに広くなりすぎて少し戸惑う。

相変わらず面白いが、どこかディテールの狂気みたいなのは薄れてしまった気がする。少し大味だ
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雄獅少年/ライオン少年(2021年製作の映画)

5.0

素晴らしい。何度も胸が熱くなった。ベタな積み重ねではあるが、ここまで徹底して盛り込んでもらえると心から安心して見られる。

変な裏切りやスカしを入れず、ただただ誠実に気持ちを込めて真っ向勝負でつくられ
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マルセル 靴をはいた小さな貝(2021年製作の映画)

3.4

可愛らしい貝が主人公。アニメではなく、現実の中でストップモーションで撮影したもの。ドキュメンタリー撮影の様子がそのまま作品になっていて、とても分かりやすい。

ちょっとかわいそうだけど、ユーモアを持っ
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別れる決心(2022年製作の映画)

4.7

新しく、どこか懐かしいクラシックな情緒を感じる。寂しく、切なく、とんでもない愛の深さを感じる。これ以外のルートは描けないと思える。

愛してると言った瞬間、愛が終わる。不倫じゃなくても、片思いでも、両
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シン・ウルトラマン(2022年製作の映画)

3.5

不思議な話だった。見たことない作品であることに間違いない。ひとつひとつは分かりやすくても、組み合わせ方が唯一無二だと思う。これぞ庵野監督であり、シンシリーズといえる。

面白さとインパクトは正直物足り
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野獣の血(2022年製作の映画)

3.3

見応えはある。ストーリーも動機もちゃんとしてるから違和感なく、物語に入り込める。

「売れたら孤独」と和田アキ子さんも言っていたが、プロセスに意味がなければ、どん底だろうとてっぺんに行こうと、どちらも
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死を告げる女(2022年製作の映画)

3.3

なかなか引き込まれた。後半一気に謎がばばばっと解けていくのはよかった。

あるメッセージを伝えるために、このストーリーがあるようなもので、ラストの台詞がすべての根源といえる。

「死を告げる女」という
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見知らぬ隣人(2022年製作の映画)

3.4

何だかんだ楽しめた。雑なディテールに、まったくハッとすることはなかったが、バカバカしくてスコア以上のエンタメ要素は得られる。

途中、チャンカワイさんばりの心の叫びが見られるのも最高。ただ、初めて会っ
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デュエリスト(2005年製作の映画)

1.9

チャンイーモウ監督の「ラバーズ」みたいな美しく斬新でスタイリッシュな時代劇を朝鮮版として撮りたかったんだろうな、ということは伝わってくる。

ただ、映像にこだわっている分、内容が薄すぎる。ギュッとする
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ハッピーニューイヤー(2021年製作の映画)

4.4

まあ豪華だこと。オールスター勢ぞろいで、韓国ドラマや映画が好きな人にとっては、とにかく楽しい時間となるだろう。

特にソガンジュンとウォンジナの存在は大きい。ソガンジュンのラジオDJ姿は「天気がよけれ
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呪呪呪/死者をあやつるもの(2020年製作の映画)

4.3

面白かった。まさかの最近見た韓国ドラマ「謗法」の映画版だったとは。たった2話まででも見ておいて本当に良かった。おかげでさらっとドラマのネタバレをされつつも世界観を理解し、映画はすんなりと楽しむことがで>>続きを読む

スネークヘッド(2021年製作の映画)

3.3

一般人でも知っている有名な中国の密航斡旋グループ、蛇頭の話。エッセンスは持ちながらもあくまでもフィクション。全然生ぬるいつくりで、中学生くらいからは見ても問題なさそう。

まあ、ギャングやマフィアとは
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デリシュ!(2021年製作の映画)

3.7

月並み程度だがストーリーもしっかりあり、食べ物をただ美味しそうに映すだけの作品ではなく、のんびりと楽しめた。

かつてのフランスのお話。時代劇しかり、現代を感じさせずに、リアルに当時の様子を描くのは難
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極道統一(2022年製作の映画)

3.2

「極道統一」というバカみたいに時代遅れな邦題は非常にチープで、残念ながらこの物語を正確に表せられていない。原題通り「边缘行者」「マンオンザエッヂ」としないと、中身への期待すら変わってしまう。

ギリギ
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バナナ・スプリッツ・ホラー(2019年製作の映画)

3.5

好み。チープだがやりたい放題な感じは普通に楽しめた。見た目の割に殺し方はエグいので、子どもには見せられないだろう。ただ、そこを除けば全然子どもでもついていける分かりやすい設定で、ギャップがすごい。>>続きを読む

崖上のスパイ(2021年製作の映画)

3.6

気づいたらラストシーンを過ぎてて、あれっと思ったまま終わった。ただ、なかなか見応えがあり、かなり好きな作品。

チャンイーモウらしい画の美しさ、儚さが存分に出ていて、雰囲気だけでノスタルジーな気持ちに
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ティファニーで朝食を(1961年製作の映画)

4.9

名前は有名だけど見たことのなかった作品。公開から60年以上を経て、2024年になってようやく鑑賞したが、その魅力は衰えない。正直、引き込まれたし、感情をおもしろいくらい掴めながら見ることができた。>>続きを読む

ホーンテッド 世界一怖いお化け屋敷(2019年製作の映画)

3.5

普通におもしろかった。怖いは怖い。ただ、今どきというか、むごい死の瞬間は一瞬だけ映して、すぐに別のシーンに切り替わるという配慮がされている。血やグロいのが苦手という人にも僅かながら楽しめる可能性はある>>続きを読む

トゥルーマン・ショー(1998年製作の映画)

4.0

有名だけど見たことなかった作品、ついに見た。コメディかと思いきや、サスペンスともいえる。設定が壮大すぎて、このスケールは見たことなく、今見ても新鮮である。

リアリティショーは今に始まったものではなく
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TUBE チューブ 死の脱出(2020年製作の映画)

2.8

バカバカしく、よく見たらそんな難しいことはしていないという。ただ、ほふく前進でき、道順が分かれば、かなりの成功率でラストまでたどり着けよう。

閉所恐怖症の人には無理だが、精神力があれば、割とぬるげー
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リベンジ・オブ・ザ・グリーン・ドラゴン(2014年製作の映画)

3.3

アンドリューラウらしさ全開。ラストにモヤモヤする人が多いだろうが、いつものお決まりとも言える。

アメリカが舞台だが、やっていることは香港のときと同じ。ギャング同士の殺し合い。

まさかの実話ベースと
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声/姿なき犯罪者(2021年製作の映画)

3.4

設定は大好き。悪いヤツらてんこ盛りで、クズばかり見られるのは楽しい。カイジの世界観。日本でもルフィを名乗る振り込め詐欺集団が話題となったが、韓国でもそういったことが実際に起きているのだろう。

ただ、
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ホテル・ルワンダ(2004年製作の映画)

3.5

ルワンダ虐殺を描く。聞いたことはあったが、よく知らないままでいた歴史を学べた。もはや面白いとかそういう話ではなく、理解するためには見ておいて損はないと思う。

ポール支配人がとにかく優秀で、この人の交
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奈落のマイホーム(2020年製作の映画)

3.5

発想からすでに評価できる。内容はシリアスな部分も後半あるが、基本的にはコメディタッチ。そのバランスがいつもの韓国らしくて良かった。

もっとサバイバル強めにもできただろうけど、子どもと一緒に家族でも楽
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ゴッドスレイヤー 神殺しの剣(2021年製作の映画)

3.3

ただのCGバリバリの中華ファンタジーものかと思いきや、リアルとファンタジーが混じり合うハイブリッド型だった。どおりで2時間以上と妙に長いわけだ。

最初は意味分からなくて退屈だったが、徐々に全体像が見
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人質 韓国トップスター誘拐事件(2021年製作の映画)

3.2

この作品は、ファンジョンミンが劇中でもファンジョンミン役として出ているということで、リアリティがプラスされた状態でスタートできる。

ただ、全体感としては、爪が甘く、見どころをつくりきれなかった。どこ
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非常宣言(2020年製作の映画)

3.9

正直、おもしろかった。ただ、一般的な評価だとかなり低そうな気がする。つっこみどころ満載だが、このあり得なさを楽しめるのが映画であり、エンターテイメントなので、現実的にあり得ないと感情に蓋をしてしまって>>続きを読む

ノック 終末の訪問者(2023年製作の映画)

3.4

設定えぐい。とんでもないバカげた、けど相当シリアスなコントを見た気分。バカリズムが少しレベルアップしたら、こんな脚本書けそうな気がする。

まあ、あのシチュエーションで信じる人はいないだろう。むしろ最
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