MakJohn

ザ・ユナイテッド・ステイツvs.ビリー・ホリデイのMakJohnのレビュー・感想・評価

3.5
2月最後の鑑賞作品は、ビリーホリデイの伝記作品。それも、アメリカ政府との戦いを中心に据えて彼女の短い人生を描いた作品。

彼女の代表アルバム"狂った果実"
石原慎太郎脚本、石原裕次郎主演の映画のタイトルと同じですが、
英題は"Strange Fruit"

歴史に残る名作として知られたアルバムなので、義務的に聴いていたがその背景や歌詞が隠喩することまでに思いが至らなかった。

この作品を観て、あらためて彼女の天性の才能、不幸な生い立ちとそれによるドラッグ、アルコール依存の悲惨な人生を知った。

更に、なんとも救いが無いほどに悲しく、人間のなせる技とは思えないほどの当時の米国政府の人種差別の狂気、残忍さを知り、無性に腹が立った。

1947年から1959年までの時代
大東亜戦争が終わって2年後から12年くらいの時代、
いかにアメリカ政府が白人優越を盲信し、有色人種を人間扱いしていなかったかが理解できる。
そして、一部の連中は、心の底ではまだ反省改心はしていないことも想像できる。
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