虐げられてきた黒人女性たちの解放を、高らかに歌い上げるアンセム。
主人公セリーの悲惨な境遇を描く前半は、ミュージカルパートで息継ぎしつつ何とか乗り切りました。性的虐待による出産、生まれてすぐ赤ちゃんは奪われ、家畜さながら望まぬ結婚を強いられる。唯一支え合ってきた妹とも離れ離れになってしまい。。
1985年のスピルバーグ版は未鑑賞ですが、ミュージカルじゃないんですよね。私きっと耐えられないな。
セリーが出会う型破りな女性たちが皆とっても魅力的。メインキャストの3人は実際にブロードウェイで歌っていらっしゃると聞いて納得の、圧巻のパフォーマンスです。
真っ赤なドレスで沼地を渡ってくるブルース歌手のシュグ、超かっこよかった～!!
パワフルなソフィアのこと一目で好きになって、そんな彼女すら挫いてしまう人種差別の恐ろしさ。
暴力を振るわれ支配され搾取され、“自分は醜くて、何の価値もない”と思わされていたセリー。しかし忍耐強さと優しさで人生を切り開き、振り絞るように零れた「I'm beautiful」に涙が止まりませんでした。
