kazu1961

竜とそばかすの姫のkazu1961のレビュー・感想・評価

竜とそばかすの姫(2021年製作の映画)
3.8
▪️Film Diary
🖋本年鑑賞数 :2021-411 初鑑賞
🖋#死ぬまでに観たい映画1001本 ※※※/1001

🖋コロナワクチン接種に行った商業施設内で、丁度時間が合ったので鑑賞しました。『サマーウォーズ』でも魅せてくれた細田監督3度目のインターネットの世界です。この仮想世界の世界観はほんと美しくたまらないですね。仮想世界での自在の描写は細田監督ならでは。そして声優のキャスティングからも想像できるように、音楽をベースにした映画としてのクオリティの高さに圧倒されます。クライマックスのすす/Belleの歌唱シーンでは涙が溢れてしまいました。

🖋ストーリー的には、母親の死により心に大きな傷を抱えた主人公が、もうひとつの現実、50億人が集うインターネット上の仮想世界〈U〉で大切な存在(竜)を見つけ、葛藤しながらも未来へ歩いていこうとする勇気と希望の物語です。現実世界と仮想世界のリンク、細田監督ならではの見事な世界観です。

🖋声優陣には音楽をベースにした映画を想像できる素晴らしいキャスティング。主人公すず・ベルを演じるのはミュージシャンの中村佳穂。引っ込み思案な女子高校生すずと、仮想世界でカリスマ的な人気を誇る歌姫Belleという2面性を見事に演じ分け、その歌唱シーンも圧巻です。キーパーソンとなる竜には佐藤健、その他、シンガーソングライターの幾田りらや玉城ティナ、成田凌、染谷将太も名を連らねています。なんとすずの母は、『風の谷のナウシカ』の島本須美なんですね。

🖋とても気になったのが、竜(野獣)の造形と、仮想世界でのBelleという名前、そして2人の心の通い、お城での密会などそのイメージが『美女と野獣』にそっくりなのはオマージュなんでしょうか?。。。

😌物語は。。。
高知県の田舎町に住む女子高生・すずは幼い頃に母を事故で亡くして以来、大好きだった歌を歌えなくなり、父との関係にも徐々に溝が生まれていました。作曲だけが生き甲斐となっていたすずは、ある日全世界で50億人以上が集う超巨大インターネット空間の仮想世界〈U〉にベルというキャラクターで参加。そこでは自然と歌えたすず(ベル)は自ら作った歌を披露していくうちに歌姫として世界中から注目を集め、遂にはコンサートが開かれますが、コンサート当日、突然謎の竜が現れて、コンサートは台無しになってしまいます。だが、ベルはそんな竜が抱える大きな傷の秘密を知ろうと接近し、竜もまたベルの優しい歌声に少しずつ心を開いていきます。そんな中、世界では「竜の正体探し」が動き出し。。。

▪️Database
🎥邦題 :『竜とそばかすの姫』
原題(英題):※※※
🎥製作国 :日本
🎥初公開 :2021
日本公開 :2021/07/16
🎥上映時間 :121分
🎥受賞 :※※※
🎥監督(製作): 細田守
脚本 : 細田守
原作 : 細田守
音楽 : 岩崎太整
出演(声優): 中村佳穂、成田凌、染谷将太、玉城ティナ、幾田りら、森川智之、津田健次郎、小山茉美、宮野真守、森山良子、清水ミチコ、坂本冬美、岩崎良美、中尾幸世、佐藤健

▪️Overview (映画. comより)
「サマーウォーズ」「未来のミライ」の細田守監督が、超巨大インターネット空間の仮想世界を舞台に少女の成長を描いたオリジナル長編アニメーション。高知県の自然豊かな田舎町。17歳の女子高生すずは幼い頃に母を事故で亡くし、父と2人で暮らしている。母と一緒に歌うことが大好きだった彼女は、母の死をきっかけに歌うことができなくなり、現実の世界に心を閉ざすようになっていた。ある日、友人に誘われ全世界で50億人以上が集う仮想世界「U(ユー)」に参加することになったすずは、「ベル」というアバターで「U」の世界に足を踏み入れる。仮想世界では自然と歌うことができ、自作の歌を披露するうちにベルは世界中から注目される存在となっていく。そんな彼女の前に、 「U」の世界で恐れられている竜の姿をした謎の存在が現れる。主人公すず/ベル役はシンガーソングライターとして活動する中村佳穂が務め、劇中歌の歌唱や一部作詞等も務めた。謎の存在「竜」の声は佐藤健が務めた。ベルのデザインを「アナと雪の女王」のジン・キムが担当するなど、海外のクリエイターも参加している。
kazu1961

kazu1961