【The Mauritanian】
(通算 : 871作目、2023年 : 36作目)
■総合評価
演出 ★★★★☆
ストーリー★★★★☆
キャスト ★★★★★
音楽 ★★★☆☆
映像 ★★★★☆
おすすめ度★★★★☆
■key words
[サッカーボール]
「誰かが報いを受けなければ。」
「だが、誰でも良くはない。」
「収容所をあそこ(グアンタナモのビーチ近く)に造った理由がわかった。被拘禁者ではなく看守を司法から遠ざけるため。」
■ストーリー
9.11の首謀者の1人として拘束されたモハメドゥ・スラヒ。だが彼は一度も裁判を受けないまま何年にもわたって拘束されてしまう。
スラヒの拘束は不当だとして、ナンシーホランダー(ジョディフォスター)は彼の弁護を引き受け、アメリカ政府やジョージブッシュ元大統領を訴える。
反対に“正義の鉄槌”を望むアメリカ政府は、米軍のスチュアート大佐(ベネディクトカンバーバッチ)に“死刑の厳命”を下す。
グアンタナモビーチの収容所とモバメドゥスラヒを巡り、ナンシーとスチュアート大佐がたどり着く“黒塗り”機密文書の真実とは、、。
■感想
ストーリーの帰結に安堵した反面、
アメリカは今、果たして法治国家と言えるのか、疑問が湧いてきた。
9.11の首謀者との関係を疑われたモバメドゥスラヒ、そして“疑わしきを罰する”態度で拷問し続けた(ように描かれている)アメリカ軍。
[key words]にも挙げたベネディクトカンバーバッチの、
(「誰かが報いを受けなければ。」に対して)
「だが、誰でも良くはない。」
という言葉が本映画の本質を表す言葉だと思う。
アメリカ政府やアメリカ軍、CIA等に関する暴露映画はたくさんあるが、本作も見応えがあり、ぜひ見ておきたいなと思わせられる作品!
本映画を見終わった後にジャケットを眺めると、主人公4人・飛行機(ハイジャック)・黒塗り、の3つの要素が含まれていて、センスがあるなと感じた!
■キャスト
ジョディフォスター
ベネディクトカンバーバッチ
タハールラヒム
【スノーデン】【きっと星のせいじゃない】のシャイリーンウッドリー
演技派俳優たちの真に迫る演技がとても見どころ!