このレビューはネタバレを含みます
おっさん共による正当防衛アクション映画。
「哀愁漂うおっさんが実は…」というコンセプト、痛々しくてリアルな暴力シーンは初期の「ジョン·ウィック」を彷彿とさせる…なんて思っていたら、脚本家は同じ方でした。
身内のせいで滅んじゃう敵マフィア、という点も一緒だけどこちらの方はだいぶコメディ寄りかな?
死体袋の写真からちょっと汚いラザニアのシーンに切り替わるとか、なかなかダーティな感じだけど。
ハッチについて…最強は最強でも、引退して、歳を取り。衰えや油断で一撃もらっちゃうところもまたリアル。動きは機敏ではないけど、パンチの一撃が重いであろうことはよく伝わってくる。
戦いとなるとあんなに活き活きしちゃって。普通の人としての暮らしはさぞ勝手が違ってやりづらかったんだろうなぁ。
ハッチの父、デイビット…他の映画だったら主人公への報復で殺されてしまいそうなポジションなのだけど、結構タガが外れていて痛快。
自分を客観視できるけど自分がやろうとしていることは止めない、ってのが良いね。介護するには厄介だけど。
映画のタイトルからして主人公が1人で暴れ回るのかと思っていたので、思わぬ味方の登場にテンションが上がりました。
続編は作れないこともなさそう。息子もその血を引いてそうな雰囲気出ていたし。
今回の敵は権力がある割に小物っぽかったので、次作があるなら魅力的なヴィランの登場を期待します。