このレビューはネタバレを含みます
友達に勧められて、filmarks登録前に鑑賞。
面白かった。キャストがハマっていて、特に小栗旬がかっこいい。
主人公である漫画家の山城は、冒頭に編集者から「貴方は本物の良い人間だから、悪いキャラも良いキャラもリアリティがない」と指摘されている。果たして、本当にそうだろうか。
殺人犯の両角は山城に「作品内での殺人を楽しんでいる。僕たちは同じだ」と話している。山城はそれを否定していたが、間違いなくその片鱗はあった。
両角を目撃しても、漫画のネタにするだけで警察に通報しない。それは新たなネタを期待しての、判断だったのではないだろうか。漫画が描けなくなるだけではなく、自分が漫画内で殺人を出来なくなるのを恐れていたのではないだろうかと、見ていて思った。
また、最終決戦の自身の作業部屋。そこで、漫画内での両角と山城と逆転したというような演出が入る。それも、両角と山城が本質的には変わらないことの表現だろう。
