好き勝手なてそ

エスター ファースト・キルの好き勝手なてそのレビュー・感想・評価

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「エスター」の前日譚。
4年前に失踪していた幼い娘エスターが見つかった。父アレンは娘の帰還に喜び、一家はかつての活気を取り戻そうとするが、次第にエスターの以前と違う様子にだんだん疑いはじめるーーという話。

予想つかない意外性のあるストーリー展開と、エスターの狂気性は1作目からそのまま継承しており「これぞエスター」という違和感のない言動や設定、また、1作目からの伏線回収が方方に見受けられてとても面白かった。

撮影は1作目のあとに撮ったのだろう、主演のイザベル・ファーマンの顔立ちがすこしほっそり大人びているため、時系列はぱっと見はわかりにくいが、1作目を観ていたらエストニアの精神病院から始まれば前日譚だとなんとなく予想できる。
こっちから見ても全く意味わからなくはないと思うけど、1作目を楽しむためには1作目から見るべきだと思った。

エスターは相変わらず、賢いんだか何なんだかわからない、狂気のプッツン娘ですね。
ちょっと優しくされたら好きになっちゃう。でも計算高いというよりは条件反射的にカッとなって行動してしまうタイプなので、生きづらそうだなという憐れみは一瞬感じてしまうけど…

それで何人も殺してしまうのだからやはりばちばちのサイコパスだし容認はできない。

子どものような、でもそれにしちゃ落ち着きすぎているような独特な空気感。キレさせたらヤバそうな雰囲気。イザベル・ファーマンは違和感なく演じきっていて、相変わらずすごい子役だなぁと思った。
(追記:他の方のレビュー見て気づいた。そうかこれはイザベルが大人になってから撮影したものなのか!それは逆に1作目と差が無すぎてさすごすぎる)

ファーストキルと副題がついているけど、初めてじゃないですよね???

イザベルはもう大人だけど、第2第3のエスターをオーディションして製作してほしいなぁ〜。