苦しく、切なく、自分の中から消して消す事のできない過去をもつ2人の再生と自分の新しい生き方を見つけだす物語。
主に"再生"の部分を描いているなという印象。
どこを切り取っても美しく、完璧な演出と脚本、役者達の演技でした。
なぜこの作品がカンヌ国際映画祭の脚本賞に選ばれたのかがはっきりしました。
見る前は、上映時間が3時間なので
途中で飽きたり、集中が切れたりしないかと
心配でした。
けど実際見てみるとこの物語の細かさや演出に
引き込まれていき、気づいたらエンドロールでした。それくらい物語に引き込まれました。
演劇のシーンまでも細かく描いてました。
演劇の本番までの行程も描かれていたので、
そこも楽しめました!
ゆっくりと静かに進んでいく物語の中での
サーブのエンジン音がとても心地よかったです。
孤独な2人が夜の道を赤い車で淡々と進むところは、美しく見えました。
そして、2人の過去がどんどん分かってくるシーンには、何度も泣きました。
自然と涙が出てくる感じでした🤣
孤独な2人が辿り着く人生の生き方とは。