あんへる

バイオハザード:ウェルカム・トゥ・ラクーンシティのあんへるのレビュー・感想・評価

2.8
うーわ、やっちまってんなぁ。
あのリサ・トレヴァーの使い方間違ってるよ、絶対。クリーチャーとしての造形はそこそこ良かっただけにもったいねぇ。

とはいえ、ミラジョボ版はタイトルと設定だけ借りたスタイリッシュアクションという完全なる別物だったんで、その点こっちは一応原作準拠ベースのバイオ実写版としての正当な目線で観れる分、ゲームをやってた身として幾らか熱量は上がるよね。
まあ実際あれこれ難点を挙げてボロクソ叩くほど酷い出来でもないのかなーとか思ったり思わなかったり。

取り敢えず脚本的にはお粗末もいいとこですな。
原作「1」「2」のストーリーやら時系列やらをないまぜにしてまで同時進行で描くのは流石に無理矢理感がありすぎて終盤に行くほど頭の悪い感じが否めなかった。
どうせやるなら「0」と「1」で洋館事件を自然な流れでやってほしかった気分。

キャラ設定もツッコミ所多いよなぁ。
まあクリスとクレアはいいとして、ウェスカーはただの小悪党になってて笑っちまうし、ジルのゴリマッチョ具合には軽く引く。せめてあの“どんな状況でも絶対に落ちないベレー帽”くらいは被せとけや、どの角度からもジルには見えんから。
そして何よりレオンに至っては、謎のポンコツとっつぁん坊やみたいになってた。てか誰なんですかコイツ?原型皆無だろ。一体全体どーなっとんねん。

洋館突入前の森でのシーンとか原作の例の謎実写OP映像っぽさが出てて良かったし、お食事中ゾンビさんのあの振り向き様の演出の感じとか、原作のあの独特なホラームードを彷彿とするようで「おっ」って思ったね。

あと地味に感動したポイントなんだけど、ちゃんとカプコン製ヘリの設定を忠実に守ってる所は少し愛を感じたね。
こちとら幼少期から「ヘリを見たら墜落すると思え」というカプコンさんの教えを受けて育ってきてるもんでね。←(実際「1」だと墜落はしないんだけどね
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