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COME & GO カム・アンド・ゴーのtheocatsのレビュー・感想・評価

2.0
現代の大阪、アジア系外国人達と彼らに関与する日本人たちを描いた、並行同時進行的マルチドラマ。

「外国人監督目線の大阪」を、各国アジア俳優たちに再現させたということなのかどうかはわからないが、日本における彼らの特異的な立ち位置や扱われ方の実際的様相を浮き彫りにしたいのだろうなぁ、という意図は感じても、明確さというよりは散漫さが主なムードであり、全てが一つに収束するという体を取っていないことも相俟って、弛緩しきった、締まりのない、どう受け止めていいのか困惑するばかりの2時間40分だった。

個人的好みを言っても仕方ないが、暴力場面や色場面を極度にどぎつくエログロとするだけでメリハリ強弱のアクセントがついて、こちらにも何らかの「好ましい刺激」がもたらされたかもしれない。
でも、それは本作の監督のスタイルではなかったのだろう。
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