きのはる

無聲 The Silent Forestのきのはるのネタバレレビュー・内容・結末

無聲 The Silent Forest(2020年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

聾学校に転校してきた主人公。めっちゃ可愛いヒロインに一目惚れするが、ヒロインは日常的に複数の男子生徒から性的暴行を受けていた。主人公は以前警察と揉めた時味方になってくれた新人っぽい先生に相談し、先生がヒロインに聴取。で、生徒みんなに聞き取りしたら出るわ出るわ。先輩から乱暴された被害者が加害者になって被害者を作ってその被害者がまた加害者になって……先生たちは皆知っていたのだが見て見ぬふり。最終的に一人の主犯らしき男子に辿り着くが、彼は小学生の時からずっとおっさん先生に暴行されていた。それでおかしくなった。
ヒロインの台詞。外の世界に居場所はない。ここには友達がいる。
加害者たちのことも友達と呼んで暴行された翌日に一緒にサッカーとかしてます。普段は優しいと言って。
DV被害者のような思考だけど洗脳されているわけではない。ヒロインは最初の時先生にちゃんと訴えていたけど「ちゃんと嫌だって言った?」と取り合ってもらえず、その時からきっと聴者への失望を深く掘り下げていったのでしょう。
聾者はぱっと見聾者だと分からない。だから街で話しかけられても受け答えに難があり、頭が弱いのかと馬鹿にされ侮られ同情される。
ヒロインにとっては学校の生徒たちはかけがえのない仲間である。友達である。たとえ暴行されたとしても。
どーすりゃいいんだ。どーにもならねえぞ。というのが第一の感想。映画として、面白かったです。凄くサクサク展開が進みます。2時間もなくて見やすかったです。
主人公が少し正義マンすぎて考えなしのところがあったとは思いますが、16前後の良い子は大体あんな感じでしょう。そのおかげで性被害が明るみになったわけですし、正義マンも悪い面ばかりではありません。
ヒロインはすごい美少女です。小松菜奈に似てます。
主犯男子はYoutuberっぽい見た目だなと思いました。
新人っぽい先生はイケメンです。なんか別の映画で見たことある気がする。
きのはる

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