こなつ

白い自転車のこなつのレビュー・感想・評価

白い自転車(2019年製作の映画)
3.6
20分長回しワンカットのイスラエルの短編映画。

2021年度アカデミー賞短編映画賞にノミネートされた作品。

盗まれた自分の自転車を偶然発見し、何とか取り戻そうとしている男性。警察に電話したり自転車を使っている人(盗んだ人)に会おうとしたり、非常に冷静に対処しようとしていたが、事は彼が思いも掛けない方向に進んでいった。

イスラエルというお国柄、移民や不法滞在という日本では馴染みのない問題を抱えているところも興味深い。

ノーカットなので、その盗まれた白い自転車が置いてある街角だけの撮影だが、街並みも通りすがりの登場人物も自然体で、ドキュメンタリーを観ているような映像だった。

ブリリアショートショートシアターの存在は知らなかったのだが、フォロワーのmasayaさんのレビューで知って登録した。「ロレーヌは歌えない」というミュージカルを観たかったのだが、気付いた時は配信が終わっていて、がっかりしていたところ、この作品がアカデミー賞にノミネートされていたのを知って鑑賞。

短編映画としては、良く出来ている作品だと思った。
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