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らせん階段のkazu1961のレビュー・感想・評価

らせん階段(1946年製作の映画)
3.9
🔸Film Diary🔸
▪️本年鑑賞数 :2021-590 再鑑賞
▪️死ぬまでに観たい映画1001本-※※※

🖋終始緊張感のあるロバート・シオドマク監督によるニューロティック・スリラー。オープニングの謎のシルエットがヒロイン(ドロシー・マクガイア)をつけ回しているシーンや犯人の目のクローズアップ描写などがモノクロの映像と相まって不気味さを醸し出しています。シオドマク監督の繊細な演出が際立っています。

🖋シオドマク監督。40年代のサスペンス映画において、F・ラングやヒッチコックと人気を三分化した監督で、その中ではグルーミー(悲観的)な世界観を醸成するのに長けた監督です。そんなシオドマクのニューロティック・スリラーの最高傑作ではないでしょうか。

🖋 緊張感を光と影を巧みに操って表現した演出は際立っています。ラストシークエンスの題名でもある『らせん階段』を使った恐怖演出も素晴らしい。そして言葉を発することのできなかったヒロイン(ドロシー・マクガイア)が。。。なかなか素晴らしいシーンです、

🖋本作で有名になった主演のマクガイアの美しさには圧倒されます。そして名優バリモアの存在感もさすがですね。

😨Story:(参考:yahoo movies )
今世紀初頭、ニューイングランドのとある郊外の古い屋敷に住む病床の老婦人の世話を焼くため雇われた娘ヘレンは、子供時分に遭った火事で両親が焼死したショックから、耳は聞こえるが口がきけなかった。屋敷は夫人の他、継子のウォーレン教授と、その女秘書ブランシュやアル中の家政婦がおり、そこへヨーロッパから実子スティーブが帰ってくる。おりしも、町では不具の娘を狙った連続殺人が起きており、夫人はヘレンに土地を去るよう勧める。そこへブランシュが殺されるという事件が起こり、スティーブを疑ったヘレンは彼を部屋に閉じ込めるが……。

🔸Database🔸
・邦題 :『らせん階段(1946)』
・原題 :『The Spiral Staircase』
・製作国 : アメリカ
・初公開 : 1946
・日本公開 : 1949/02/15
・上映時間 : 83分
・受賞 : ※※※
・監督 : ロバート・シオドマク
・脚本 : メル・ディネリ
・原作 : エセル・リナ・ホワイト
・撮影 : ニコラス・ムスラカ
・音楽 : ロイ・ウェッブ
・出演 : ドロシー・マクガイア、ジョージ・ブレント、エセル・バリモア

🔸Overview (参考:映画. com)🔸
「ブルックリン横町」「青春の宿」のドロシー・マクガイア、「愛の勝利(1939)」のジョージ・ブレント、「ミネソタの娘」のエセル・バリモアが主演するスリラーで、エセル・ライナ・ホワイトの小説からメル・ディネリが脚色し、「暗い鏡」「クリスマスの休暇」のロバート・シオドマクが監督しニコラス・ミュスラカが撮影したもの。助演は「運命の饗宴」のエルザ・ランチェスター、新人ロンダ・フレミング、ケント・スミス、ゴードン・オリヴァー、「ミネソタの娘」のライス・ウイリアムスら。ドア・シャーリー製作の1946年度作品である。
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