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支離滅裂のtetsuのレビュー・感想・評価

支離滅裂(1994年製作の映画)
2.3
ショートショートフィルムフェスティバルで上映中ということで、投稿。

シュールな3つの短編と、それらを結ぶエピローグからなるオムニバス短編。

正直、深いメッセージ性などがあるわけではなく、ひたすら、シュールでシニカルな笑いが続く作品のため、好き嫌いが別れそうではある。

監督の初期短編集『ポンジュノ アーリーワークス』に収録されているため、気になる方は借りても良いのかも。

参考
ポン・ジュノ アーリーワークス | 宅配レンタル・動画 - TSUTAYA DISCAS/ツタヤディスカス
https://movie-tsutaya.tsite.jp/netdvd/dvd/goodsDetail.do?pT=0&titleID=1007905995 


以下、各エピソードのあらすじと感想

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エピソード1
「ゴキブリ」
☆×2.1
生徒に隠れて、海外のポルノ雑誌を愛読する大学教授。ふとしたきっかけで事実がバレそうになった彼は...。

何とも情けない教授の隠蔽工作が滑稽な作品。鑑賞後、嫌悪感を抱く女性もいそう...。(いかにもな風貌な教授が絶妙で、自分でさえ、ちょっとひいた。笑)

エピソード2
「朝の路地」
☆×2.5
新聞配達人に無実の罪を着せる意地の悪い男性。颯爽とランニングに出かけた彼を配達人は追いかけ続ける...。

ひたすら追いかけっこが続くだけの作品。笑
定点ショットやパンするカメラ、追いかける側の視点ショットと、撮影技法の練習という要素が強い作品。

エピソード3
「最悪の夜」
☆×2.1
悪酔いしたスーツを着た男性。
大便の排泄を済ませるために、トイレを探す彼は思いがけない行動にでる...。

男がフラつく町並みや、迷い混むマンションの地下(実は実家のマンションらしい)など、『ほえる犬は噛まない』のロケ地が多く登場する作品。しかし、男の行動は最低。笑

「エピローグ」
☆×2.5
ある部屋の一室。TV画面に映し出された討論番組では、3作品の主人公たちが偉そうなことを語っている...。

本作製作のきっかけとなった出来事を映像化しているらしい。
「テレビの中で偉そうなことを言っている人ほど、大した人間じゃないのでは...。」という監督の想像のもと作られたという本作は、なんとも風刺的である
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