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ゴジラvsコングのtetsuのレビュー・感想・評価

ゴジラvsコング(2021年製作の映画)
4.0
最新作の公開に先駆け、実家で父と予習鑑賞。

大型怪獣"タイタン"の出現により、特殊な発展を遂げた近未来の地球(公開当時から3年後の2024年が舞台)。
謎の調査機関"モナーク"の保護下におかれた"キングコング"のもとに怪獣王"ゴジラ"が現れ、人類は未曾有の危機に見舞われる。彼らの対決の行方、そして、その起源に関わる地球の"地下空洞"の秘密とは?

モンスターバースの中で、個人的には最高傑作だった。

「陰謀論者の戯言が実は世界の真理でした!」みたいな展開には危うさを感じたし、設定上の突っ込みどころは多々あれど、おバカ要素も含めて振り切ったクライマックスが痛快そのもの。

特にメインキャラクター3人がガッツポーズをする場面(詳しくは後述するが、この場面がなんともネットミームっぽいw)はその到達点で「これぞハリウッドの娯楽大作!」という感覚を抱いた。

小学生の夏休みにワクワクしながら映画館で映画を観た原体験(※)が甦り、気づけば童心に帰る鑑賞体験には「映画の楽しさ」を再認識させられた。
※主に『G.I.ジョー』『トランスフォーマー』『ハムナプトラ3』辺り

ちなみに、脚本を担当したのは、マーベル作品を数多く手掛けるエリック・ピアソン×『キングコング 髑髏島の巨神』のマックス・ボレンスタインのコンビ。
その結果、シリーズ史上、最もファンタジー色が強い作品にもなっていた。
まるで『センター・オブ・ジ・アース』な地下世界探検ファンタジーが描かれる展開には少々困惑したが、楽しいのでそれで良し。笑
おまけにクライマックスには、サプライズキャラクターが登場するなど、全盛期のマーベル映画を彷彿とさせるシリーズ物の強みを活かした高揚感があった。

また、ビジュアル面ではCG怪獣ならではのバトルシーンが魅力的。
海上と海中を同時に写し出すカメラワークや、夜のネオン輝く近未来の香港決戦など、特撮では困難な場面も多く、ハリウッド大作ならではの見応えがあった。

正直、あらすじは3日経てば忘れるほどの内容ではあるものの、楽しさが勝るので、鑑賞後の満足度は高い本作。

モンスターバース初期の若干シリアスなムードで離脱した人や、怪獣映画に全く興味のない人にこそ観てほしい通快作でした!

参照

外人4コマとは (ガイジンヨンコマとは) [単語記事] - ニコニコ大百科
https://dic.nicovideo.jp/a/%E5%A4%96%E4%BA%BA4%E3%82%B3%E3%83%9E
(海外の人が並んでガッツポーズするやつです。)

【ネタバレ】『ゴジラvsコング』小栗旬、芹沢蓮の語られなかった設定 ─ 父への思いと、結末の「その後」 | THE RIVER
https://theriver.jp/ren-serizawa-oguri/
(小栗旬さんの扱いはさすがに可愛そうではあった……。)

『ゴジラvsコング』出演シーンを全カット&ほぼカットされた俳優たち|シネマトゥデイ
https://www.cinematoday.jp/news/N0124892
(人間パートをカットしたことで、結果的に楽しい作品になったのも事実だとは思うが、少し観てみたい気も……。)
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