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ビューティー・ボーイズ/美しき少年たちのtetsuのレビュー・感想・評価

3.7
ショートショートフィルムフェステイバル & アジア2020のオンライン会場で鑑賞。

街のお祭りで、ドラァグクイーンとしてのパフォーマンスをゲリラ決行しようとしている2人の青年とその女友達。
そんな3人を冷たい目で見る男2人組には、なにかしらの接点があるようだが……。

一般人でも、「ドラァグクイーン、かっけぇ!」となる短編。

ドラァグクイーンの息子と、その父の関係性を描いた監督の前作『一人の男、私の息子』同様、珍しい題材を一貫して描いている部分が、とにかく素晴らしい。

周囲の目を気にせず、ありたい姿でいることへの不安。

そして、それを応援してくれる人達がいることの力強さ。

理解されづらく、無意識の差別が蔓延っているセクシュアリティの問題。

だからこそ、それを家族のドラマへと繋げ、誰しも共感しやすい物語にしているところに、脚本の上手さを感じた。

極めて珍しい題材でも手堅く人間ドラマを撮れる部分は、監督の特徴ともいえるため、今後も、このテーマを、より深掘りした作品を作ってもらいたいと思った。
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