見たことあると思ったら
『パラサイト』のお父さんでした。
韓国映画は苦手意識があって、
タイトルもいかにもクライムムービーって感じなので、
公開当時はスルーしました。
でもこれは、
韓国映画だけど、
いわゆる韓国映画じゃなくて、
クライムムービーだけど、
いわゆるクライムムービーではない。
あえて言うなら、
これは是枝監督作品。
優しいヒューマンドラマでした。
子どもは親を選べないし、
生まれる環境も選べない。
本当の親子でも
家族になれるとは限らないし、
血が繋がっていなくても、
本当の家族以上に家族になれることも
もしかしたら
あるかもしれない…
いろんな形の家族があってもいい…
『モロッコ、彼女たちの朝』でも、
養子に出す我が子には
名前も付けない、母乳も飲ませない…
っていうのがあったけど、
この若い母親にも
やっぱりそれはあるんじゃないかと思うと
胸が締め付けられた。
どうして妊娠出産に関しては、
こんなにも女性が背負うものが大きいんだろうと、
いつも理不尽に腹立たしく思う。
この子もいつか、
生まれてきてよかったと思ってくれたらいいな。
