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シャザム!~神々の怒り〜のドントのレビュー・感想・評価

シャザム!~神々の怒り〜(2023年製作の映画)
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 2023年。スーパーパワーを手に入れて子供なりに世のため人のためがんばっていたビリーたち、その力と危険な物品を求めて神の世界から激おこ姉妹がやって来た! ヘレン・ミレンとルーシー・リューなのでシャレが通じない感じだ! どうするどうなるビリーたち!
 続きモノとなると特に最近はゴンゴン詰め込んで悲劇! 試練! 今後の布石! みたいな内容になりがちでそれはDC映画も同様であったが、「続編ってのはこんくらいでいいのよ」というよい意味の気負いのなさが全編にあって気楽に観れた。ヒーロー誕生譚であった前作のアホみたいなワチャワチャや、14歳から18歳となった子供たちの変化はそれなりに引き継ぎつつ、重くならず明るく楽しくやっている。
 ただ前作のようなエモーショナルな場面や爆上げな場面はなく、こんくらいでいいのよ、というのはわかるのだがもうちょっとテンションが上がる瞬間があってもよかったのではなかろうか。ご両親が一回こっきりでシャザムってサポートするとかかそういう……。あるいは子供と大人(なんせ先方は神話の人物なので6000歳とかである)のある種の対立とその止揚みたいなので魅せるみたいなのもアリだったかもしれない。バトルもこう、もうちょいほしい。
 そんなわけでちぃと薄味だったとは言えゆかいな美味しさのあるイイ具合の続編であった。ワーナー製作なので世界線の壁を越えてあの恐怖存在がゲスト出演している。しかも映画版デザインとご本家が並んで座っていたので、次回はアレが敵だな。なんだったら巨大化してほしい。
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