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真夏の夜のジャズ 4KのKUBOのレビュー・感想・評価

真夏の夜のジャズ 4K(1959年製作の映画)
4.0
夏の終わりに『真夏の夜のジャズ』を鑑賞。

1958年の「ニューポート・ジャズ・フェスティバル」を記録したフィルムで、翌年カンヌ映画祭で上映された幻のフィルムの4Kリストアーバージョンだ。

私はジャズは大好きだけど永遠の初心者なので、音に関しては評論家みたいなことは言えないけど、

まずビックリしたのが、この年代だと、セロニアス・モンクが、客もまばらなまだ明るいうちに前座みたいに登場すること。

東京もそうだけど、ジャズ・フェスティバルってジャンルの幅が自由。チャック・ベリーが”Sweet Little Sixteen”とかノリノリで演っちゃうし。

でも私が一番好きなのはルイ・アームストロング! あのしゃがれた歌声の抱擁力は何ものにも替えがたい。

そして海の近くで行われてる開放感は、私の大好きな宮古島のミュージック・コンベンションにも似て、芝生の広場で寝転ぶ人や、後ろの方で踊ってる人がいたり、とっても自由。

どこにも行けなかった夏の終わりに、フェスに行けた気分を味わえて、最高の”The End of Summer Days”でした。



*えー、映画が始まる直前に、ハッピーターンを配ってるおばさん3人組。「え? 映画館でハッピーターン?」って目を疑ったけど始まってから注意しに行くには嫌だから、ササっとおばさんたちのところへ行って「ジャズを聴きに来てるんだから、ハッピーターンは食べないでください! うるさいから」とズバッと注意。食べないでいてくれたけど、呆れてしまった。

*上映開始前にロビーの方からすごい怒鳴り声が。「ふざけんじゃねー!」「お前じゃわからん!責任者、連れてこい!」などなど。あまりの大声(どこかを蹴ったり叩いたりもしてた)に何事かと思ったけど、映画始まっちゃったからそのままに。
終映後、受付で何があったのか聞いてみたら、マスクをしていないから入場をお断りしたら怒り出したのだとか。今どき映画館の人もたいへんだ。ねぎらいの言葉をかけて、劇場を後にしました。
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