菩薩

恐れずにの菩薩のレビュー・感想・評価

恐れずに(1950年製作の映画)
3.5
面影ラッキーホール「私が車椅子になっても」及びグレタ・トゥーンベリ氏の元ネタ(嘘)。ポリオで下肢が麻痺し歩行困難になったダンサーとそのパートナーの関係性を巡るえぇお話…ではあるのだが、まどろっこし過ぎて私の中の中2メンタル女子が「もう…好きなら好きっていいなよ!」と謎のお節介をぶちかましそうになった。彼女も心底彼に惚れ込んでいるし、彼も誠心誠意病身の彼女に尽くす所存であるが、治る確証も無い私に付き合わせるなんて…彼には彼の人生があるし未来もあるのに…との思いで無理矢理関係を終わらせようとする。そんな気持ちを理解してか彼もなんとか彼女を見放すまいと奮闘するが、彼女の頑なな態度の前についにブチ切れ。そこまではいいとするが、お互い自分の中の確固たる恋心を打ち消す為に違う相手と関係を結ぼうとするのはなんなんだ…そりゃ「都合いい相手にはなりたくない」ってなるわな…。ただこの映画の主題はラブがどうたらではなく、卑屈にならず希望を持って生きなさい…って事だろうから、ラスト含め結局「えぇ話」で落ち着くかなと言ったところ。この映画の男達はやけに優しい…。
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