とんでもなく暴力的で救いのない86分だった。
ディストピアというか、現実でありえる身近なスリラー。いや、もはやこれは過去であり現実やんね。
アウシュビッツや、現在のウクライナの現状でももしかしたら起こっているのかもしれない。
この暴動は貧富の差からなのか、政府のなんやらなのか、貧困層の暴動が起きていて、
結婚式の日にマリアンの家に集まった白人の富裕層が襲われてしまうんだけど
使用人達までもが強奪していってもう既に最悪な状況なのに
さらにマリアンが軍の一部の悪い奴らに誘拐されて。
こっからもうホントに胸糞のオンパレード。ハッピーエンドの「ハ」の字もないのでこれから観る人は気をつけていただきたい。
襲われる白人側、使用人まで全てに満遍なく救いのないストーリーとなっております。
とにかく残虐なシーンが多いんだけど、映像としてはそれなりに抑えてありカットが外れたり、音や悲鳴だけで想像させるようにしてある。
ディストピアスリラーって聞くとそういうシーンも割とハッキリ描写するイメージあるけどこの作品はそうではないので、良くも悪くも大人しい。
退屈だなと思われるところでもあるかもしれないけど、あたしは割と好きだったかも。
大人しいがゆえの不気味で静かな雰囲気が、また違った角度からの怖さになってた。
緑が印象的。