もりりた

ノマドランドのもりりたのレビュー・感想・評価

ノマドランド(2020年製作の映画)
4.0
不景気の打撃を受けた街エンパイア。ファーンは家を手放し車内でノマド生活を始める。友人リンダの勧めでノマドの集いに参加。集まった人々は様々な思いを抱え車中生活を続けていた。

移動し季節労働しながら生きるノマドのリアルを体感できる。何事にも囚われず自身の心を尊重するファーンの考え方は一部共感できるが、トラブルが絶えない生活はリスキーで真似できない💦だだっ広い自然を歩くシーンから感じるのは解放や自由ではなく途方のない孤独感。ファーンの無表情やピアノの旋律も寂しさを強調していた。ノマド生活にフォーカスしつつも、広義では高齢者の孤独や生き続ける宿命の重さのメッセージが伝わってきました🤔

初めて知ったのはノマド生活者は金銭的事情に留まらない確固な信念を持っていること。とはいえそのアクションが車中生活というのは極端に感じた。信念は心の中にある以上どんな生き方でも失われないはず。物質主義を削がなくても適度なバランスで生きることは可能なのでは…なのでファーンが妹やデヴィッドの誘いに頑ななところは理解できなかったです😓

ファーンが楽しそうだったのはバーで踊ったりリンダやデヴィッドとテキーラ飲んだりの触れ合い場面だったな。高齢になると尚更腰が重くなるけど交流できるコミュニティは大事だと再認識しました。車内ではなく気持ちいいベットで寝られる備えもしておこう…🛏
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