人生とは何か、生きるとは？幸せとは何なのかを問われる映画。経済成長を信じ明るい未来を描いていたアメリカ人は高齢者となった時、今まで追い求めていた物が何だったのかを考え始める。これはアメリカだけの問ではなく経済成長を信じている全ての国の課題だ。愛する人を失う、仕事を失う中で本当に大切なものとは何か、主人公はその答えをノマドに求める。人生は常に旅であり、さよならを言わず、いつかまた！の挨拶が人の繋がりを永遠なものへと導く。従来の仕事、工場、倉庫からAmazonの仕事へと移り変わるのが解決のヒントなのかも知れないが、大きな問題提議としても描かれている。ノマドワーカーと言う働き方も一つの解ではあるが、それだけでは語り尽くせない心の奥深さがある。
