統合失調症を患ってしまった17歳のアダムの物語。
とても惜しい!!と思いました。
統合失調症という病気を重くならないようにコミカルに描いていたところ等。
シェフを夢見るアダムの料理の数々の映し方。
アダムの頭の中に登場する3人の人物もチャーミング。
アダムの頭の中で聞こえて来る声はヴォルデモードふう…と黒いモヤ。
でも、段々とラストに掛けて"お涙頂戴"の感動モノにシフトチェンジしてしまい、宙ぶらりんの作品になってしまった感が拭えませんでした。
ステップファザー(継父)のポールも実は良い人だったし。
もう少し"画"をポップにしても良かったかもしれない。
音楽をもっと入れても良かったかもしれない。
アダムが身近な人だけで無く、ママにさえも本当の事が言えない事(薬の副作用とか)は、ママがポールと幸せで、自分の事で迷惑掛けたく無かったのかなー?
マヤにも早く打ち明けて欲しかったけれど、それだとストーリーが成り立たないのか…。
アダム自身が友好的な性格じゃないのもあったけれど、親友が出て来て唯一の理解者を作ってくれたりしたらなー。
もう、パケ写でマヤと恋愛関係になるのはバレている訳だから。
確かに統合失調症だと、色眼鏡で見られる事もあるけれど、それを乗り越える話では無く、ただただアダムが可哀想過ぎた。
と、あれこれと…。私には響かなかったなー。
統合失調症は10代で発症しやすい病気なのですよね。
今はメンタルヘルスの事は結構、周りの人もオープンで、隠し事などは無いですが、
まだティーンで幼いゆえに周りにオープンに言えないのかも。
まあ、ストーリー的には、これで良いと思いますが、映画として"魅せる"事が欠けていたと思います。
難病モノ、余命僅かモノの作品は色々あれど、とにかく"作り"が勿体無かった気がしました。
(作中でアダムがガンだったら可哀想って思ってくれるのに…と。比べる対象が違うよ💦)
チャーリープラマーは23歳ですか!!
大人になりましたねー。
あと、アンディガルシアがとにかく良かったです!!
あー!!そういえば、S&Bの七味が映ってました☆