緑雨

アナザーラウンドの緑雨のレビュー・感想・評価

アナザーラウンド(2020年製作の映画)
3.5
手持ち撮影なのか、画面がずっと微妙にFIXしないのだが、映されるデンマークの自然や街並み、学校や家や店の中に至るまで何もかもが綺麗で、光と陰影がクリアで心地よい。

一方で、劇中「どうせこの国は飲んだくればかり」ってセリフがあったけど、高校生まであんなんじゃ、ホントに酒浸りの国って印象がついてしまったぞ。知らんけど。

作劇としては予定調和の域を脱していないかなとの印象。体育教師の行く末も、ちょっと取ってつけた感がある。そもそも、おっさん教師ズが、何をそんなに鬱屈していたのかが十分に描けていない。マッツ・ミケルセン、イケおじなだけになおさら。キャンプのテントで久しぶりに…のシーンには切なくなってしまったが。

ラストのミケルセンのソロダンスから群舞に至るシーンは圧巻なのだが、個人的には泥酔したおっさんたちが踊り始める中盤のシーンの方が気に入っている。
緑雨

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